次の日、私は朝から大家さんに、
出ていくことを話してから、
コンビニに行って、
シェアハウスに荷物を送ってもらって、
シェアハウスに向かった。
シェアハウスに着くと、
岸くんが居て、
他のみんなは、
仕事やら、学校らしい。
その時のあなたは、
目に涙を溜めていて、
無理に笑ってるようにしか、
見えなかった。
嘘をついて、
強がってるようにしか、
見えなかった。
私の求めてるものは何?
幸せ?普通な暮らし?
普通の女の子が、
普通に暮らして、
普通に歳をとって、
普通に死んでいく。
それが幸せだと思っていた私に、
岸くんは、こう言ったんだ。
じゃあ、この世に、
幸せというものは、
存在しないのだろうか。
何が、本当の幸せなの?
あぁ…そっか……
私は、幸せを求め過ぎてたんだ。
確かに何か刺激がないと、
何も楽しくない。
普通な私は、大嫌いだ。
私は、
ヤンキーでもあり、真面目ちゃんでもある。
そして、アイドルという立場でもある。
3つの顔を使い分けてる私。
そんな、笑顔でいる私は、
嫌いじゃない。
きっと、これも1つの幸せだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。