一方、こっちもある話をしていた。
美桜side
突如告げられた、人を殺すまでの、
タイムリミットと、
自分達の解散。
私たち4人は、驚いた。
私はこの時、
“東あなたは、殺してはいけないんではないか”
謎にそう思った。
何かが、引っかかる。
何か、胸の当たりで、モワッとして、
気持ちが悪い。
芽郁side
私は、心が読める。
でも、2人読めない人がいる。
1人目は花梨。
心の声は読めない。
ただ、色が分かって、
悪いことを考えている時には、
真っ黒になる。
普段の機嫌のいい時は、黄色や、
オレンジなどの暖色系。
そして、具合が悪い時などには、
水色や青…
具合が悪ければ悪いほど、その色は濃くなっていく。
ちなみに、花梨は常に、
水色や青の、
寒色系が混ざっているような気がする。
何か、風邪でもひいているのか…
もう1人は、東あなただ。
東あなたのは、本当に読めない。
何を思っているのか、
検討もつかない。
でも、東は言ってくれるから、
別にその必要も無いというか…
それより、今私が気になるのは、
何故わざわざ4月に実行するのか…?
今、花梨の心は、真っ黒だ。
きっとこれにも、理由がある。
34・35話、参照
美桜side
なんだろう、聞き覚えがある。
昔、この話を誰かにした気がする…
なんだろう…この感じ……
これは、ダメな気がする。
これを実行したら、死んじゃう…
いや、死んだらダメなのか?
東は、私達の敵。
私達………
あれ?東あなたは、私達に何をしたの?
何をしたから、私達はこんなに敵視してるの?
あれ?何かおかしくない?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。