美桜side
1ヶ月後、レイの元へと向かうと、
私と同じ歳ぐらいの、女の子が1人居た。
でも、私がレイの場所に着く前に、
その女の子は去っていってしまった。
私は、早速1ヶ月の成果を、
発揮することとなって、少しだけ嬉しかった。
でも、それと同時に、
レイの弟子になれるのか、不安だった。
1時間ぐらいして倉庫に向かうと、
今回は既に、敵らしき人物が待っていた。
そして男3人が、それぞれ武器を持って、
迫ってくる。
今回の相手は、前回より人も多く、
ガタイも良い。
そして武器持ちだ。
前回より、恐らく強い。
でも私も、1ヶ月間、
毎日死ぬ気で頑張った。
だから、少しは役に立てるはず…
ボゴッ
私が出したその1発は、
向こうとしても不意打ちになったようで、
いい攻撃となった。
そして私は、あとの2人に殴った。
その時だった、後ろから声がした。
鉄のバットを持った男が、
振りかぶっていた。
やばい…殴られる…
そう思い目を閉じると…
バシッ
気づけば目の前にあなたが居た。
その後、男はレイに顔面を蹴られ、
気絶した。
私“達”って言ってくれたり、
“仲間”って言ってくれたり、
私は凄く嬉しかった。
これが、例え自分が勝つ為の、
戦力としか思ってなかったとしても、
私は役に立てるのなら、それで良かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。