美桜からの、“時間稼ぎをしろ”
という司令。
正直、時間を稼いだところで、
どうなるのかよく分からないし、
それも中々厳しそうだ…
でも、美桜達は、
もう1つの爆弾の場所も分かってるの…?
それさえ分かれば何とか…
そして私は、イヤモニをとって、
アイツの方へ投げた。
私はスマホも投げた。
その2つを、アイツは踏み潰した。
アイツの言う通りだ…
この2つが壊された以上、
もう私に連絡をとる手段はない。
そして、私は、
アイツに弱みを握られた。
アイツは、いきなり、高笑いをし始めた。
この2択、全ては私のプライド次第。
どっちを選んでも、結局死ぬこと前提だし…
大嫌いな奴に殺されるか、
最愛の人に殺されるか…
そんなの、私はすぐに答えが出た。
もし、この答えがアイツに許されず、
どうしても、
どちらかを選ばなきゃいけなくなったとしても、
答えはすぐに出る。
“アイツに殺してもらう”
廉を犯罪者にする訳にいかないじゃん?
何も関係ない、香恋までが傷つく。
確かに、もし死ななきゃいけないのなら、
こんな女に殺されるなんて、
絶対嫌だけど、
もう1つの選択肢が、
廉だったり、廉以外のメンバー、
美桜達だったとしても、答えは変わらない。
関係ない人を巻き込むのは嫌いなんだ。
それがもし……
この女の気に触ることでも…
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。