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美桜side
これは、私がまだ13歳だったとき。
当時中学1年生だった私は、
ネットで謎解きゲームを作るのにハマっていた。
そんな時、ネットで、
“レイ”
という人物を知った。
今1番世界一に近いヤンキー。
私はその1文を見て、顔も知らない、
“レイ”
という人物に、謎の興味をもった。
調べていくと、私と同い歳で、
東財閥のご令嬢。本名は“東 あなた”
世間的には、
そこまでは知られていないようだったが、
私はそれを知って、
更に興味が沸いた。
そのうち、どうしても会いたくなって、
お母さんに、友達と遊んでくる
と嘘をつき、そのレイという人物に会いに行った。
調べた場所に向かうと、
案の定、そのレイという人は居た。
凄く美人だった。
パッと目を引いて、
どんどん引き込まれていく。
気づいたら私は…
そう言っていた。
噂にもあった通り、レイは一匹狼。
誰も引き寄せず、1人で勝ち逃げしていく。
レイは、凄く驚いた顔をした。
確かに世間的には
知られて無かったみたいだけど…
でもだからって、ここまで驚く?
それが初めて、
レイに褒めてもらったことだった。
正直何を褒めてるのかは、
よく分からなかったが、
何だか凄く嬉しかった。
これが私とあなたの出会いだった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。