次の日
美波家
ピンポーン
芽郁side
確かに、最近の美波、
様子が変だとは思ってた。
皆で集まっても、すぐに帰るし、
4人で遊ぼうって言っても、
断ってた。
今までなら、なんだかんだで、
一緒に行ってたのに…
だけど、美波の幼なじみの私は分かる。
美波は、裏切るようなことはしない。
確かに、口数は決して多くないし、
表情も人よりは硬いかもしれない。
だけど、いつもちゃんと先を見据えて、
行動していて、冷静で、
何より、仲間思いな美波を、
私は知っている。
そして私が帰ろうとした、
その時…
自然と、美波の心が読めてしまう…
何で…何で今の美波は、
そんなにも満足感で満ちているの…?
そう言い残して、美波は、
家へと入っていった。
正直、分からないことだらけで、
戸惑っている。
美波のあの満足感と、
花梨に従わないってことは、
やはり裏切り…
でも、私は騙されてるの…?
美波が正しいのなら、
やはり、東 あなたが私達のリーダー。
ならば、七瀬 花梨…
彼女は、一体何者なの…?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。