第225話

225話 前兆
3,974
2019/07/21 18:31
その後、校門まで恭平に送ってもらった。
そして、恭平は教室に戻り、私はすぐ近くの公園に行った。


松葉杖だから、凄く歩きずらかった。

ゆりちゃんに電話して、今迎えに来てもらっても良かったんだけど、ゆりちゃんも忙しいだろうし、結局待つことにした。
















































1時間後
ゆりちゃんが車で迎えに来てくれた。
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
あれ?今日は公園で待ってたの?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
うん
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
そっか
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
あなた、これ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ん?
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
ファンレターだって
ゆりちゃんから差し出されたものは、ファンレターだった。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
へぇー!ファンレターか!
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
まだ中身確認してないんだけど、いい?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
全然いいよ!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
てか、ファンレターって初めてだよね!
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
最近はTwitterとかネットで語れるからね〜
東 〇〇〇
東 〇〇〇
開けていい?
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
いいよ
私は、ファンレターを開けて、便箋を取り出そうとした。



すると…







東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
いっ…
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
ん?どうした?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
いや、何でもないよ?
封筒の中に入ってたのは小さなカッターだった。



その小さなカッターの刃が1番上まで出ており、封筒の中に手を入れると、切れるようになっていた。
幸いにも切れたのは指だったけれど、どんどん血が出てくる。


制服に血が垂れてる。


仕方ないから、封筒の中に切れた指を入れて、血が垂れるのを防いだ。


封筒を抑えてる手と、怪我した手で、両手が塞がってるため、ティッシュも出せず、ただ血を流すだけだった。


私はもしこの後もこんな手紙が来るなら、ゆりちゃん達見せて、迷惑はかけれないから、ゆりちゃんにこう言った。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ゆりちゃん?ファンレターきた時中身確認しなくていいよ?
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
え?何で?
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
もしかして何か書いてあった?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ううん、全然!普通にファンレター
東 〇〇〇
東 〇〇〇
単純に、ファンレターの中身確認する時間あるなら、ちょっとぐらい休んでほしいし
竹川  由莉  (たけかわ  ゆり)
竹川 由莉 (たけかわ ゆり)
う〜ん、じゃあファンレターの中身は確認しないで渡すね?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
うん!
よし、これでいいだろう…


ただ、こんな事もあるのか…








芸能界は、そんなに甘いものじゃない。


そう知らさせる前兆となったのだ。

プリ小説オーディオドラマ