第122話

122話 優しいお母さん
4,993
2019/05/22 12:38
東 〇〇〇
東 〇〇〇
時計だ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
グスッ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
動いてるよ、1秒、1秒、しっかり
東 〇〇〇
東 〇〇〇
駿佑くんとも、会ったよ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
相変わらず優しくて、カッコよくなってた
東 〇〇〇
東 〇〇〇
お母さんは、私の事、見てたんだねグスッ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ありがとうグスッ




























































ガチャ

駿佑
駿佑
やっぱりここに居た
駿佑
駿佑
見つけたんだね、その箱
東 〇〇〇
東 〇〇〇
え?なんで居るの?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
しかも、知ってるの?この箱の事
駿佑
駿佑
まぁ、なんとなくここかな〜と思った
駿佑
駿佑
それに、その箱置いたの僕のお母さんだし
東 〇〇〇
東 〇〇〇
え?駿佑くんのお母さんって、私の執事だよね?
駿佑
駿佑
そうだよ
駿佑
駿佑
だって変だと思わなかった?
駿佑
駿佑
しばらく使ってない、この家が、未だに綺麗なんだから
東 〇〇〇
東 〇〇〇
そう!入った時から、おかしいと思ったの
東 〇〇〇
東 〇〇〇
庭の花は綺麗に手入れされてるし、どの部屋も、綺麗だし。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
特に、私の部屋は凄い綺麗になってた
東 〇〇〇
東 〇〇〇
毎日掃除してる感じだった
駿佑
駿佑
www
駿佑
駿佑
そっか!ならお母さんも、喜ぶかも
東 〇〇〇
東 〇〇〇
え、てことは
駿佑
駿佑
そうらしいよ?いっつも来て、掃除してるらしいよ?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
え!?そんな大変な事を!?毎日!?
駿佑
駿佑
なんか、あなたちゃんが来るまでは、掃除するとか何とか
東 〇〇〇
東 〇〇〇
マジか、お礼しないと
駿佑
駿佑
それと、花にも水やりしてたらしいから、枯れてないと思うよ?
駿佑
駿佑
でも、なんていう花だったの?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
あ、取ってくるね?
私は、ベランダに出ると、すぐそこに花が置いてあった
東 〇〇〇
東 〇〇〇
これだと思う
駿佑
駿佑
あ、これムスカリじゃん
東 〇〇〇
東 〇〇〇
そう!ムスカリ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ちょうど、咲いてるね!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
もう少ししたら、満開になりそう
駿佑
駿佑
うん!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
でもなんで、お母さんは、私にこの花を?
駿佑
駿佑
それは多分、この花の花言葉が、
駿佑
駿佑
『明るい未来』
駿佑
駿佑
だからじゃないかな?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
明るい…未来
駿佑
駿佑
あなたちゃんには、明るい未来があるよって伝えたかったんじゃない?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
そっか、それであの手紙
東 〇〇〇
東 〇〇〇
幸せになってね…か
駿佑
駿佑
あなたちゃんのお母さん、優しい人なんだね
東 〇〇〇
東 〇〇〇
うん、そうみたい
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私が、勘違いしてた
東 〇〇〇
東 〇〇〇
こんなにも、私の事を考えてくれてた
東 〇〇〇
東 〇〇〇
もしも、次会える時が来たなら、その時には必ず、ありがとうって言わないと
駿佑
駿佑
じゃあ、帰ろう?
駿佑
駿佑
もう9時だよ?
駿佑
駿佑
みんなあなたちゃんの事心配で探してるんだから
東 〇〇〇
東 〇〇〇
そうなの!?ごめん
駿佑
駿佑
別に僕は、大丈夫だよ?
駿佑
駿佑
だけど、恭平には、しっかり謝った方がいいかも
駿佑
駿佑
人一倍心配してたから
東 〇〇〇
東 〇〇〇
そうなの!?恭平が!?
駿佑
駿佑
うん、凄かったよ。過保護みたいで
東 〇〇〇
東 〇〇〇
笑笑じゃあ、帰ろっか
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ムスカリは、次来た時に持って帰る事にするや
駿佑
駿佑
そうだね、今日はもう遅いしね
東 〇〇〇
東 〇〇〇
うん!帰ろー!
駿佑
駿佑
あっ、あなたちゃん、ちょっと待って〜!







私は、お母さんの顔をろくに見たことも無いけど、きっと、凄く優しい顔をしてると思う。


たったこれだけの、手紙だけでもよく分かった。


次いつ、どこで会えるか分からないお母さんだけど、またきっとどこかで会えるから。


それを待って、会った時には、感謝を込めて、ありがとうって言おう。

















私は、そう心に誓ったのでした

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