午後7時
駅
私は、新幹線を待っていた
でも、とにかく体がダルい
熱だろうか…
いや、違うはず
うん、きっと違う………と思いたい
まぁ、恐らくびちゃびちゃな中、肌寒い外で寝てたからだろう
はぁ、新幹線の中で寝ようかな…
駅員
まもなく、大阪行きが到着致します
黄色い線までお下がりください。…
あぁ、ちょうどいいや、寝よ
そして私は、新幹線の中で寝る事にした。
1時間
午後7時半
プルルルルル プルルルルル プルルルルル
美桜目線
いきなりかかってきた、美波からの電話。
美波も、なんだか驚いてる?ようで、全然しっかり話せてない。
でも、あなた?
あなたがどうしたんだろう。
あなたなら大阪に帰ったから、今頃新幹線の中だろうけど……
美波からいきなりかかってきた電話。
それは、あなたが危ないかもしれないという電話だった…
でも私は、そう言われて、頭が真っ白になって、血の気が引いていったのがよく分かった。
こういう時は、どうしたらいいんだっけ…
30分
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!