その後3日、
あなたが倉庫から出ることは無かった。
また、誰かと連絡をとることも、
食事をとることもしなかった。
食欲も無かった。
が、4日目、
流石に風呂に入りたくなったあなたは、
シェアハウスに帰った。
靴も無いし、シェアハウスには、
誰も居なかった。
それもそうだ。こんな平日の昼。
6人は、仕事や学校で忙しいから。
私は、お風呂に入って、
真夏ということもあり、
暑くて、短パン、タンクトップになった。
その後、ソファーに座ると、
久しぶりに柔らかいものの上に座り、
急な睡魔に襲われ、
そのまま眠りについてしまった。
3時間後
午後4時
ガチャ
リビングのドアを開けると
ソファーの背もたれで、見えにくいが、
そこで寝ているあなた。
私は、夢である人に、
助けを求めていた。
来海…
私のせいで、いじめられ、
殺された私の親友。
ここまでが私の夢だ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。