駿佑目線
あなたが帰ってきたのは、午前3時。
帰ってくると、泣いていて、すぐに倒れてしまった。
いや、倒れかかってきたんだけどね?
だから、部屋に運んで、どうしたのか聞いたら…
︎︎
あの後、2人はすぐにその場から去った。
私は、力が抜けて、壁に寄っ掛かりながら、座り込んでしまった。
そして、そのまま眠ってしまったのだ。
すると…
目の前に来海が見えた。
その時私は、幻覚だとは分かってた。
ただ、自分が寝てる事には気づいていなかった。
なぜかというと、あまりにも周りの風景がその場と同じだったからだ。
そう言った時、既に来海はもう見えなかった。
そして、気づくと時計の針は、2時30分を示していた。
︎︎
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。