そして、大垣心花は、あなたを刺そうとした。
あなたは、一瞬で大垣心花のナイフを取った。
そして、西野凛のナイフも取った
そうして、来海の事故、私の事故共に決着が着いた。
最初は、あの2人を殺そうと思ってたけど、来海に反対されて考えたら、私が全て悪い事になる事に気づいた。
その次は、暴力で解決しようかと思ったけど、あの2人には、暴力は通じないと思った。
そして、言葉で伝える事にした。
来海が殺された理由、それは…
“私がウザかったから”
そんな理由で、なんの罪もない来海が殺された。
そう考えたら、悪いのは私かもしれない。
だから私も反省してる。
でもやっぱり、来海を殺したい張本人達には、それより反省してもらいたかった。
そして、これからウザイとかそんなくだらない理由で、人殺しなんてして欲しくない。
こんな事で、死者を増やしたくない。
だけど最終的には、友達を殺した犯人、自分を殺そうとした犯人をこれ以上見たくない。
もうこの2人によって、苦しませられたくない。
だから、この世からじゃなくていい、私の前から、消えてくれ。
それが、私があの2人に与えた、自分なりの、償いなのだ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!