第227話

227話 我慢
4,030
2019/07/23 13:22
大吾
大吾
あのさ…
東 〇〇〇
東 〇〇〇
何?
大吾
大吾
別にさ、これは東京に行くのを止めてる訳じゃないんだけどさ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
うん
大吾
大吾
あなたが、そのまま東京に行って、体が持つとは思えないんだけど
東 〇〇〇
東 〇〇〇
どういう事…
恭平
恭平
悪いけど、俺もそう思った
駿佑
駿佑
俺も
謙杜
謙杜
僕も…
和也
和也
そうだね…
流星
流星
うん…
丈一郎
丈一郎
まぁね
東 〇〇〇
東 〇〇〇
何…それ
大吾
大吾
あなたはさ、自分の事だからなのか、気づいてないけど
大吾
大吾
このまま大阪に居たとしても、きっと体壊すよ?
恭平
恭平
最初に大阪にきた時より、入院してたのもあるかもしんないけど、随分痩せてるで?
駿佑
駿佑
俺達さ、あなたちゃんが夜遅くに帰ってくる時は、俺達も遅くない限り、大体先に寝ちゃってて、夜どうしてるのか知らなかったけど
駿佑
駿佑
密着見て、夜ご飯食べてなかったり、睡眠3時間だったり、体に悪い事多いじゃん
謙杜
謙杜
それにきっと、あなたちゃんなら、東京行ったら、もっと仕事増えると思う
和也
和也
それで全部の仕事引き受けるとか言ってるんだったら、絶対無理
東 〇〇〇
東 〇〇〇
大丈夫!体力は、あるから!
流星
流星
こうやって言うと、毎回そうやって言うけどさ、きっと体力だけじゃ持たないよ?
丈一郎
丈一郎
だから、東京に行ったら、もうちょっと自分の生活を見直した方がいいよ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
皆さ…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
よくそんな知ったかぶりな事言うよね
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
そんな事、もう大分前から全部分かってるよ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
1番分かってるのは、私自身だよ!
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
もう大分前から、ずっと頭痛に目眩で、クラクラだよ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
でも、それでも…負けたくない…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
なんかそういう所、意地っ張りなんだよねクスッ
謙杜
謙杜
無理して笑わなくていいのに…
駿佑
駿佑
俺達さ、見ちゃったんだよ
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
何を?
謙杜
謙杜
手紙…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
ハッ!まさか、あの手紙見たの!?
謙杜
謙杜
うん、勉強教えて貰いに行こうとして
駿佑
駿佑
俺達に言ってくれれば良かったのに
恭平
恭平
ちょっと待って!話しが理解できないんやけど
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
はぁ、アンチからカッターの入った手紙がきた
和也
和也
えっ!?ファンレターの中身は、全部ゆりちゃんが確認してるはずじゃ…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
断った
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
迷惑かけたくなかった…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
読みたかったら、引き出しに入ってるから、出してきていいよ
そして、その手紙を取ってきて、読むと…
丈一郎
丈一郎
まさか、これ全部血で色ついたの?
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
うん…
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
鍵のついてる引き出しに、もっと入ってる
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
流石にそこまで血まみれじゃないけど
大吾
大吾
なんで気づけなかったんやろ…
大吾
大吾
(まただ…)
東 〇〇〇
東 〇〇〇
もう、精神的にも、体的にもキツいよ…グスッ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ごめん…気にしないでグスッ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ちょっと部屋戻るね
そうして、あなたは自分部屋に戻っていった。



男子メンバーは、やはりただ立ち尽くす事しか出来なかった。


それは、泣いた事への驚きでもあったが、何より、そんなになるまで、ずっと我慢させてしまった事。
そして、何も出来ない自分達に、呆れているのだ…

プリ小説オーディオドラマ