第326話

326話 勝者と敗者
3,151
2019/09/20 15:53
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
それは、嘘なんです…
記者
言い訳とかは、いらないから
記者
熱愛までして、遅刻もして、
世間の目を舐めてるよね
記者
本当に、有り得ないから!


バンッ💥





記者の方は、机を叩いて、

部屋から出ていってしまった。






スタッフ
東さん、あれは本当なんですか?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
違います…あれは違うんです…
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私は、否定したのに…
スタッフ
私は、信じてますから
東 〇〇〇
東 〇〇〇
えっ…
スタッフ
あんなに、ファンの方を最優先に考えている、東さんが、あんな男と熱愛なんて、しませんよね
スタッフ
分かってますから、見方も居るんで、
頑張ってください!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
あ…ありがとうございます…!



そう言われて、

嬉しくて、嬉しくて、

たまらなかった。



信じていてくれる人も居るんだって、

改めて、ファンの方の重要さを、

感じた。












そして、出ていってしまった、

記者の方を追いかけた。









































東 〇〇〇
東 〇〇〇
本当にすみませんでした!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私はこんな事していませんが、こんな報道を流してしまった、私に責任があります。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
遅刻してしまった件については、
本当に申し訳ございません。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
これからは、一切このような事がないよう、気をつけさせていただきます。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
なので、今日のインタビューを、何とかやっていただけないでしょうか
東 〇〇〇
東 〇〇〇
精一杯、務めさせていただくので…
記者
そうだね、今回はいくらなんでも、
怒鳴りすぎた
記者
よく考えたら、君はまだ高校生だもんな、随分と喋りも大人びているもんだ
記者
こちらこそ、怒鳴ってすまなかった
東 〇〇〇
東 〇〇〇
いえいえ、私のせいです
記者
じゃあ、インタビューを始めるよ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
はい!





そして、夜中や、

朝の撮影はどうだったかや、

怖くなかったかや、

色々聞かれて、

終わった。











幸い、この後の仕事は、

夜中のラジオの為、

時間はあるが、

最後に記者の方に言われた。








記者
芸能界は、そんなに甘いもんじゃない
記者
常に、誰かと誰かが人気の争いをしているんだ
記者
それに負けた者は、芸能界から消えていくし、勝った者は、色んな人に支持される
記者
それを知らぬ間に、勝手に争ってる
場合もあるがな
記者
だが、1歩間違うと、すぐに地獄だ
東 〇〇〇
東 〇〇〇
どういう事ですか?



自分で聞いときながら、

その意味は、大体分かる。


記者
君なら、きっともう分かってるだろう
記者
分かってなかったとしても、
そのうち分かる
記者
だから、君はもし道を間違っても、どうにか正しい道に戻りなさい
東 〇〇〇
東 〇〇〇
はい、今日は本当にありがとうございました!
東 〇〇〇
東 〇〇〇
また会える時を楽しみにしています。
記者
じゃあ、また
東 〇〇〇
東 〇〇〇
はい!



そして、インタビューは、

終わった。

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