第361話

361話 信じたくなかった
3,051
2019/10/15 12:24
私が、朝目覚めると、

知らない場所に居た。













































































目をつぶっていても、

明るさを感じるぐらいに、

ギラギラと光ってる太陽に、

起こされて、

目を開けると、

そこは、知らない場所だった。
東 〇〇〇
東 〇〇〇
ここは…どこ?






誘拐とかかと思ったけど、

特に拘束などをされてる様子はなく、

ただ寝ていたっぽい。






































































そして、よく考えたら、

自分が誰だか分からなくなっていた。









東 〇〇〇
東 〇〇〇
私の名前ってなんだっけ?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
私って、誰だっけ?
東 〇〇〇
東 〇〇〇
あれ?私は誰?











そんな事を考えていると、

下から声がしてきた。








楽しそうな声。
















そして…





















どこか、懐かしい声。
























降りていって、話してみると、

そこに居た6人は、

何か、驚きが隠せないようで、

“開いた口が塞がらない”

まさに、この言葉通りだ。













そして、私の名前は、



“東 あなた”


だと知った。










聞いた事のない名前。




私の名前なのにな…











すると、急に、1人の方が、

本当に分からないのか、と、

怒鳴るように確認してきた。








正直、怖かった。





誰か分からない人に、

いきなりそう言われても…











怖いのに、

でも、どこか懐かしい声で、

優しい声…





だと思う。















































その後、病院に行って、

私は、ストレスが原因の、

“記憶喪失”

だと分かった。













きっと、さっきの6人は、

私の知り合いなんだろう。







だから、あの人も、

私に何度も確認した。








信じたくなかったのだろう。






理由は、分からないけど、

そう思った。












どちらにしろ、記憶がない以上、

この人達といても、

ただこの人達に、迷惑をかけるだけ。






ただでさえ、

私が記憶喪失になったせいで、

既に迷惑をかけている。







この6人の皆さんにも、

私は居なかったものにしてもらって、

私は、1人で過ごそう。







私の年齢などを聞いて、

荷物を持って、

出来るだけ早く、

お別れしよう。
















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