第481話

481話 思う壷
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2020/03/13 13:28


時はあっという間に進み、

気づけば、3月ももう下旬。




桜のつぼみは、もう膨らんでいる。




その中で、私は焦っていた。











そろそろ、七瀬との決着をつけないと、

本当に桜の時期と被ってしまう。





でもそれ以上長引くと、

七瀬の余命にも関わってくるだろうから、

七瀬もそろそろ手は打ってくるはずだ。





なのに、全く進展がない。




七瀬の家に押しかけても、

誰も出てこないし、

七瀬の家にも、シェアハウスが近いため、

変な手出しは出来ない。




第一、結局美桜達3人は、

あれ以降私達に近ずいてくることもなく、

思い出す気配もない。






ニュースでも、

「後少しで、桜も満開になるでしょう。」

とか言ってるけど、

それが1番困るんだ。















高校も無事卒業して、

大学入学を控えた今、

あまり大事は起こしたくない。









が、私は念の為、

桜の時期に家を出ないように、

食料と日常品の買い溜めをしている。






そして今日も、

マスクやらなんやらの買い出しに行く。









環奈
環奈
私もついて行こうか?
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
大丈夫〜
東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
行ってきまーす




外に出て思う。


この時期にしては、随分と暑い。





これで、桜が咲くのが早まらなければいいんだけど…









東  〇〇〇 (ヤンキー)
東 〇〇〇 (ヤンキー)
(これフラグだな…)




と、自分で思った。
























そして見事にここから、

七瀬の思う壷にハマるのであった。













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