第2話

2話 中学時代
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2019/03/17 12:44
事の始まりは、中学1年生のとき。
私は、中学1年生になったのと同時にヤンキーになった。
理由は、特にない。
けど、あるとすれば、父が社長だから。
うちのお父さんは、大企業の社長らしいから
ほとんど家にいなくて、よく、海外に居たりした。
私の事はずっと放ったらかしにして。
でも、私には、優斗(ゆうと)という弟が居る。
優斗は、成績優秀、運動神経バツグンだったから、お母さんからもお父さんからもとっても好かれていて、私だって成績がそこまで悪くもなく、運動だって人並みには出来ていたのに、私は、いないように扱われた。
私は、そんな親が大嫌いで、それでも、小学生までは、一応大企業の社長の娘だからと思い、問題なんて何も起こさずに普通に学校に行っていた。
でも、それも中学に入ったら限界。
ついに私は、グレた。
そして、バリバリな、ヤンキーになった。
髪も、金髪に染めた。
ヤンキーが居るという噂がある場所には、
全て行った。そして、戦った。
昔、格闘技を習っていたから戦うことに少しは自信があったものの、やってみたら想像以上に、簡単で、余裕で倒せた。
最初は、名前を聞かれても何となく名前がバレたくなかったから、「名前は無い」と言ってたんだが、毎回聞かれるから私も、偽名を作ることにした。
そして、決定したのが、レイ。
意味は、数字の0を漢字で読むとレイと読むから、
敵を1人残さず倒すという意味を込めた。
そして、いろんな、ヤンキーを倒していった。1人の奴も、グループも。
全て、1人で。
でも、そうやって倒していくうちに、仲間ができて、5人グループを組んだ。
そのグループのリーダーが私。
そのグループで、もっといっぱいのヤンキーを倒しに行った。
もちろん全勝。
そして、ついに、中学2年生の時世界一の、ヤンキーになった。
その間、親にはもはや自分子供ではないと思わてるようで、何もしてくれなかった。
だから、料理を作るのも私。
洗濯も私。自分の事は全て自分でやった。
私は、話すこともないから、ただ家にいるだけだった。
世界一になって、戦いを挑んでくる奴も沢山いた。
そして、毎回戦った。
それでも、5人で居れば毎回勝って、
そんなことをしているうちに、私達は中学3年生になった。

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