第40話

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2020/05/09 12:47
藤原 Side






『 ふざけんじゃねぇぞ!! 』


ガッシャーンという音と共に聞こえてくるあなたの怒鳴り声





毎度あなたが怒った時に発せられる言葉は、

ほんまに女なのかと疑いたくなる。




いつもなら「 あぁあぁまたやってるわ 」で終わるけど

嫌な音がしたから隣にいた大吾と様子を見に行く事にした





大「 どうせまた高橋やろうなぁ、可哀想。

この前2人でお出かけしたばっかやのに 」


丈「 大抵高橋としか喧嘩せーへんしな 」




高橋は図体はでかいけどまだまだ中身は子供やし、

あなたは精神年齢高いようで低いし。





声が聞こえるあなたの部屋を開ければ、

案の定2人は取っ組み合いの喧嘩をしてた


恭平と普通に張り合ってるあなたが正直怖くて仕方がない





大「 ほらほらストップ!! 」




大吾が間に入ろうとすると、あなたがご自慢の長い足で

大吾を弾き飛ばした。




大「 グエッ、何するん!? 」

『 うるせぇ!邪魔やから退いとけ!! 」

大「 あんたらを止めに来たんやん!? 」

「 深海魚は引っ込んでろ!! 」

大「 深海魚…!? 」



信じられへん…みたいな顔で俺の元へ帰ってくる大吾



丈「 これはいつもより長引くなぁ… 」

大「 俺深海魚なん…?? 」

丈「 深海魚かはわからんけど魚顔よな 」

大「 うう、、 」




( 頬膨らましたらハリセンボンやん )






『 ……謝れよ 』

恭「 謝るかよ 」

『 お前が悪いんやろ 』

恭「 は?なんでやねん。頭大丈夫? 」





もはや本人の面影が一切ない、

今にでも殴り合いが始まりそうな二人に怖気付く





大「 ちょ、まじ、今日俺見たいな展開だけはやめてや。

俺あれあんまり得意じゃないねん 」


丈「 何で?かっこいいやん 」


大「 いや賀来賢人さんも伊藤健太郎くんもかっこいいけどさ、

痛々しいやんアレ 」




なんて無駄話をしていれば、あなたのため息が聞こえた





「 ……もういい。知らん 」


恭「 あっそ 」


「 高橋の顔見たくない。出てく 」





冷たい顔でそう言ったあなたは、

指につけてた指輪を高橋に投げて部屋を出ていった






大「 ……え、出て行くって言った? 」


丈「 言ったけど……まぁ、帰ってくるやろ 」





床に落ちた指輪を見つめながら突っ立っている恭平を

見ながらため息をついた。

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