第33話

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2020/04/29 12:00
西畑 Side





飲み始めて2時間くらい経った頃。






「 道枝ぁぁ〜 」




お酒を飲んでない道枝の元にあなたが近づいていく



駿「 どうしたんですか? 」


「 お前はさぁ、本当にさぁ、 」


駿「 はい 」





道枝が相槌を打った瞬間、あなたが道枝を抱きしめた






駿「 」(固)






丈「 あなたがみっちーを抱きしめてる!? 」


流「 めずらしー 」






いや、完全に酔っ払ってるわ。

あなたが誰かを抱きしめるなんてほぼ見た事ないし


道枝ニヤニヤすんな。




「 私はねぇ~、普段は言われへんけど、

ほんまに道枝のこと愛してるんやぁぁ!! 」


駿「 あ、愛してる!? 」






目を大きく開いて、何度も復唱する

そりゃそうや。

あなたの口から愛してるとかマジで1回も聞いたことない




恭「 ちょっと待ってくださいよ!!

なんでみっちーにだけそんなこと言うんすか!! 」




完璧に酔った高橋が、

道枝に抱きついていたあなたをべりっと剥がす




恭「 俺には1回も言ったことないっすやん!! 」


「 んええ、そうやっけーー、恭平も愛してる〜!! 」


恭「 グッハァ!! 」←







酔っ払い同士の会話って本当にくだらない。



お酒に強くてよかったなぁとつくづく思った。






丈「 あなた、結構酔ってるな 」

和「 お酒飲ませるのもうやめとこ 」



あなたの前にあったお酒を、自分の元に寄せる丈橋

いや、それ自分達が飲みたいだけちゃうんか。






駿「 他にありますか…? 」


「 他~?んーと…顔が国宝級とか~、スタイルいいとか~

笑顔が天使より天気とか~ 」



駿「 おぉ…!!!! 」


謙「 あんまり悪ノリしたらあかんでみっちー 」








流石にこのままじゃ何人かが暴走しかねないと思って、

あなたを自分の方に引っ張った。





「 ぐえっ、やめろよ大吾! 」


大「 もう終わり!お酒終わり! 」


「 はぁぁ~??まだいけるし…… 」




ブツブツ何かを呟いていると思ったら、

いきなりガクッと首が下がった。





大「 え、あなた…? 」


( ま、まさか、今の衝撃で首の骨が…… )


「 ぐー……、ぐー…… 」


大「 …… 」







寝たんかよ。ふざけんな。





丈「 大吾ー、あなた運んどいてー 」



大「 はぁ…… 」






仕方なくあなたをおんぶして、

あなたの部屋に向かった

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