第18話

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2020/04/22 07:22



大「 ブゴフッ 」




「 うわっ汚っ 」







キスの種類を大吾に聞いたら、

思いっきり目の前でむせられた。


なんか飛んできたんやけど




大「 な、何言ってるん?いきなりどうしたん? 」


「 私キスって唇を合わせるだけやと思っててん。

でもメイクさんが言うにはその人によって違うって 」






大「 えぇぇ??? 」






面倒くさそうな顔でメイクさんを見て、

さらに面倒くさそうな顔で私を見てくる大吾




大「 ……いや、確かにキスは色々あるで 」


「 マジ? 」


大「 うん。でもお前は一生知らなくていいと思う 」


「 は!?何で!? 」





未知のままだったらもしもの時私どうすればいいん!?

相手とキスした時、

" あ、こいつ恋愛経験ねぇな、萎え〜 "

とか思われたらどうするんや!?




「 教えてや!!

どうせこれまで散々遊んできたんやろ!? 」 ←



大「 はぁ!?誰が!?誰と!?

お前ずっと一緒にいたからわかるやろ!?

俺が女の人と遊び慣れてると思うか!? 」



「 …… はっ、 」





( わ、私ったら…… )




確かに大吾は、エロいことに一段と興味を示すけど、

彼女とかそういう匂わせは今まで感じたことがない。




「 ご、ごめん…私空気読めなくて、

大吾にキスのスキル無い事察せなくて 」



大「 おいやめろ、それ以上言うな 」



恭「 なんの話してるんすか? 」







大吾の肩からひょこっと顔を出した恭平が

興味津々で私を見てくる。




「 ……… いやお前には関係ないかな 」



恭「 え?なんでですか!教えてくださいよ!! 」


「 なんか恭平は皆無どころか1万くらい知ってそう 」


恭「 え?何がっすか 」







ていうか、恭平とキスしたら死にそう。

顔面が綺麗すぎるって言うのもあるけど、

キスしてる最中の顔とかやばそう。




恭「 ……全部声に出てますよ 」



「 あ、ごめんね 」




大「 そんなに知りたいなら丈くんに聞けばいいやん 」



恭「 何?キスの話してたんすか? 」



「 うん。じゃあ丈のとこに勉強しに行ってくるわ 」





丈はまだ撮影中だと聞いて、スタジオの方へ向かった。









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恭「 … ほんまに知らないんすか、あの人 」


大「 らしい 」


恭「 舌とかも? 」


大「 これ以上言ったらお前のイメージ損傷に繋がると思うで 」

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