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第3話

死にたい想い Ⅰ
澪
よし……






今日の自殺未遂の試みは飛び降り。










学校のフェンスの鍵を開ける前に、岐阜で買った文鎮で紙を押さえる。







スカートの丈、ソックスの丈、髪型をチェックした。










どうせ死ぬなら、美しく消えたい。



それが自殺の鉄則。



私はそう思っている。


まあ……死のうにも死ぬ勇気がないから死ねないんだけど。





奏多
奏多
…あんたも死にたいの
澪
⁉︎





今日は先客がいた。










よくみるとフェンスの鍵は開いていて、その向こうの屋上のヘリには少年が立っていた。




今にも落ちそうな体勢で、強い風も吹いているのに彼は平然としていた。



澪
なっ………





なんとなく、身だしなみを整えていた姿を見られたことと死にたいのは私だけだと思っていたのに、という気持ちから羞恥心と嫉妬心が心に芽生えた。






奏多
奏多
…見たとこあんたには虐待跡もないみたいだし、いじめの噂も聞いたことないけど
澪
⁉︎そんな、ことっ……




本当だった。







いじめられてなんかないし、虐待どころか親に可愛がられている。




そして、フェンスの向こうにいるのは……。
澪
浅葱奏多パーフェクト少年………?




噂を聞いたことがある。




表情が乏しいけれど、運動神経抜群。





誰とも話したがらないからミステリアス、と言われたりなど人気がかなり高い。









頭脳明晰のパーフェクト少年、浅葱 奏多あさぎ   かなた…。




浅葱は冷笑すると腕を広げた。




その下にはもちろんアスファルトが…………。














十中八九死ぬ。
奏多
奏多
この世界に、呪いあれ
足が屋上のヘリを蹴る。








落ちる。











澪
ま–––––––––待ってっっ!!!!!!!


死なせてはならない。



















強くそう思った。










彼に手を伸ばした。






落ちる。




















フェンスに足をかける。














私の手が宙を彷徨った。