ガタンッッッッ
痛っ
ぷ「うお、びっくりしたぁ」
「今何時」
私はぶつけた膝をさすりながら向かいに座っているぷりっつに言う
というか私机で寝てたのか……首痛い…
ぷ「今ねー7時」
どうですか、うちの猫、時計読めちゃうんですよ
ん?7時?
今日は大学の日だ
大学は8時からだ
電車が出発するまであと30分
つまり……
「寝坊した……」
頭から血の気が引く
ガタンッッッッ!
私はまた足を机にぶつける
あ「え、大丈夫?」
あっきぃが心配してくれてるが今は気にしていられない(ごめんよ)
大学が何時から始まるのか知らない3人は首をか
しげている、もしくは、朝からうるさいな、と顔をしかめている(そらびび)
私はちゃっちゃと支度をすませ
3人に
「どんなにインターホンがなっても出ちゃダメ、ご飯ここね、あ、これ電話番号なんかあったらかけて、外出るなよ!!!」
私は一気にまくし立てると家を飛び出した
あの3人の初めての留守番がこれなんて……
大丈夫かな……
私はただただ全力疾走した
— — — — その頃 — — — —
そ「なにあいつ」
あ「めっちゃ急いでたねw」
ぷ「これ置いて行ってるけどええんかな?」
机の上には昨日あなたがやり終えたレポートが
あった
え、これやばくない?By3人
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!