はぁ…はぁはぁ……
ま、間に合ったァ……
私は席に倒れ込むようにして座る
周りのみんなはまだおしゃべりしていた
私が死んでいると
隣の席のコークが話しかけて来た(野次馬め
こ「お前、また寝坊?」
「そうだよ……」
やっと呼吸が整ってきた…
こいつ、こーくも私と同じくYouTuberだ
大学の皆からはまだバレていない
みんな、私達がごく普通の大学生だと思っている
こ「ところでレポート終わった?」
「終わった終わった、昨日必死にやった」
こ「へぇ…どれ?」
しょーがないなぁ…
そんなに見たいなら見してあげよう
ん?あれ、
私は本日二回目で血の気が引いた
こ「お前…まさか……」
「お、置いてきた……」
— — — — — — — — — —
あっきぃside
あ「これは届けに行くしかないでしょー!」
そ「え、マジで言ってんの」
というわけで俺らはあなたにこの紙を届ける事にした
つっても行くのは俺だけ
今ぷりてぃんが行き先を調べてくれてる
ぷ「ん、わかったで」
あ「マジでぇ!ぷりちゃん天才!」
そ「え、すげぇ!」
よし、早く行こう
— — — — — — — — — — — —
あなたside
「ど、どうしよ……」
こ「お前ほんとに馬鹿だよなぁ……」
こーくが引き気味に言う
やめて、引かないで
3人に届けてもらうか……
いやいや!我ながら何考えてんの!
無理だし、危ないわ!
私は一人でノリツッコミしか出来なかった←
あっきぃが向かってきているとも知らずに
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!