待ちに待った合宿。
わいわいとバスの中でみんなが騒いでいる。
私はつっきーとなっちゃんくっつけ作戦として山ちゃんと協力してつっきーとなっちゃんが隣になるようにした。そして私は山ちゃんと隣になった。影山くんは一人になった。
山口「楽しみだね!あなたは何のイベントが1番楽しみ?」
あなた「私はー、んー、どれも楽しみかな!でも、肝試しは正直参加したくないなぁ」
山口「あぁ、そういえばあったね。肝試し。先生達が総出で脅かしてくるってやつ。」
あなた「もぉ、やだぁー!肝試し嫌い!!絶対怖いじゃん!!」
山口「ははっ、あなたは相変わらず怖がりだね!」
あなた「山ちゃん!ペアになったら私の事守ってね!!」
山口「えぇー、どうしょっかなぁー。ていうか、それ俺が怖がりだって言うこと知ってて言ってる??」
あなた「うん!もちろん!もちろん守ってくれるよね!!!(圧)」
山口「え、あ、は、はい。てか守るってなにから??」
あなた「決まり!守ってね!私の事」
山口「話聞いてたァ?」
あなた「はははっ」
しばらく山ちゃんと喋っていると眠くなってきたので私はいつの間にか寝てしまった。
あなた「ん、ついた?山ちゃん?って、え!?」
気がついたときには隣に山ちゃんはいなく、なんと影山くんが隣に座っていた。
影山「あ、起きた?」
あなた「え、なんで影山くんが隣に?ていうか山ちゃんは?」
影山「山口なら酔ったから後ろで横になってる。」
どうやら山ちゃんは乗り物酔いしてしまって影山くんが山ちゃんと場所をかわり二席使って横になっているらしい。
あなた「そうなんだ。大丈夫かな山ちゃん。」
影山「多分大丈夫なんじゃない?」
あなた「そっか」
窓の外を見ると真っ青な空に緑色に染まった山々に囲まれていて綺麗な景色が広がっていた。
みんな疲れて眠ってしまったのか、バスに乗り始めの頃よりバスの中が静かだ。
(なんでだろ、話題がないからかな。緊張する。)
いつもは勉強を教えるから話すことがあるけどいざ普通に話そうとするととても緊張してしまった。
(あ、そういえば影山くんって好きな人いるって言ってたよな、誰なんだろ。)
あなた「ねぇ、」
といって影山くんの方を見ると時すでに遅し。
寝ていました。
(寝てる。私も寝ようかな。)
窓の外を見ている間に私はまた眠りに着いてしまった。
「あなた!」
遠くで声がする。なっちゃんの声だ。夢でも見てんのかな。
夏樹「あなた!!ついたよ!起きろ!影山くん困ってるじゃないの!」
あなた「え?ついたの?って、え!ごめんなさい!」
ついたと知らされ起きたら私の頭は影山くんの肩に乗っかっていた。
あなた「ほんとにごめんなさい!」
影山「全然大丈夫っす!それより早く降りた方がいいと思う」
周りを見ると私となっちゃんとつっきーと影山くん以外みんな降りていたので急いでバスを降りた。するととてもおしゃれな旅館に着いた。
夏樹「あなた!部屋行こ!!」
あなた「あ、うん!」
私の部屋は二人部屋でなっちゃんと二人で泊まる事になっている。部屋に荷物を置いてしばらく自由時間なのでなっちゃんとバスでの出来事を話し合った。どうやらなっちゃんはかなりつっきーと話せたらしい。ラエンの連絡先も手に入れたらしい。
(このまま二人の関係がいい感じに上手くいくといいな。)
自由時間を終え豪華な夜ご飯を食べて、一回目のイベントキャンプファイヤーが始まる。
クラスの委員長が木に火をともしその火がどんどん燃え上がっていく。
それを囲むように丸く私たちは座った。
右には影山くん左にはなっちゃん達。
右から順に
影山 あなた 夏樹 月島 山口
の順
先生「じゃ、みんな立って!マイムマイムやろぉー!!」
生徒「うぇーい!!!!」
(あ、つっきーとなっちゃん隣だからていうか繋ぐことになる!よかった!)
あなた「よかったね!なっちゃん!コソット」
夏樹「ありがとう!!コソット」
月島「何喋ってんの?はい。」
といってなっちゃんに手を差し伸べるつっきーが王子様に見えた。
夏樹「あ、うん//////」
(照れてるなっちゃん可愛いなぁ)
あなた「はい!私とも手繋ご!」
夏樹「うん!!」
ぎゅっ
ドキッ
なっちゃんと話していたら影山くんが手を握ってきた。
(そういえば右に影山くんいるの忘れてた。びっくりした。なんか、顔暑いな。)
それからはみんなでマイムマイムの歌を歌って踊ってはしゃぎまくった。
(何気に影山くんが楽しそうにしている所初めて見た気がするな)
お風呂にて。
夏樹「はぁ、気持ちいい!やっぱお風呂っていいねぇ!」
あなた「ねぇ!今日はいっぱいつっきーと進展があったね!なっちゃん!」
夏樹「うん!あ、そういえばあなたは好きな人いないの?」
あなた「え!?あ、ん〜。恋とかあんまりよく分からないかなぁ。」
夏樹「げっ、もしかしてあなたって恋したことないの??」
あなた「え、うん。まぁ。」
夏樹「ひぇー、もう高一だよ!さすがに好きな人作ったら!?あ、山口くんとかさ!幼なじみだしもしかしたら脈アリなんじゃないのぉ?」
あなた「そんなことないよ!山ちゃんは友達だし!」
夏樹「えぇー、まぁ、あなたには私がいるもんね!」
あなた「わ!ちょ、ちょっとやめてよぉ!抱きつかないで!」
夏樹「あははっ!ごめんごめん!」
(明日も楽しみだなぁー!!)
合宿編続く!!
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。