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第33話

あとがき+α
8,452
2023/03/15 06:11

※はじめに
お気に入りは外さないでくれると嬉しいです。外す手間も省けますし((
今後過去編的なものを書くかもなので!はい!






では、改めまして!


スッキリしないと思いますがこれにて完結です👏


バッドエンドは初の挑戦でしたがどうだったでしょうか🤔


完結3作品目。どれも全て死ネタとなっていますがまぁそこはおいといて……


最後まで読んでいただきありがとうございました🫶




実は15話を書いた辺りまでハピエンにするかバトエンにするか迷ってました 笑
ハピエンと言っても結局運命は変わらないから捉え方によってはメリバなのかもしれないけど…🤔
けどバトエン書いてみたかったって気持ちもあってバトエンにしようと決めました。


とまぁこの話はどうでも良くて……



さて、こういう系の?ストーリー性のある物語ではメッセージ性のある作品にしよう!と考えています。

今作で伝えたかったのは、他人を思いやるのも優しさだけど、その優しさを自分にも分けてあげると良いよー、的な感じ!!

世の中には“嘘”というものがたくさんありますね?もちろんそれは自分を守るための嘘だったり、はたまた他人を守るための嘘だったり。……

今作の“嘘”は後者のうそ。

残される側に傷ついてほしくない、だから嘘をつこうと。そう考えました。
だけど結果的に誰も報われない終わり方で、言い方悪いけどあなたちゃんは苦しみ損でした。

つまり、私が言いたいのは“自分を苦しめないであげて”ということ。

自分が苦しんですむならそれで良い。自分が我慢すれば丸く収まる。そう思う人も多いと思います。
けど、その結果自分はもちろん相手も傷つくことがある。
譲ったりすることもあるだろうけど、それが何回も続くと相手側は譲られてばかりなことに罪悪感だったりだとか背徳感だったりだとかが生まれることだってあるだろうし。
そう考えると“自分が苦しめば解決”、なんてこともない。
相手のことを考えるのも勿論大切だけど、果たしてそれは本当に相手のためになってるのか、それを良く考えるのも大切。

私はそう思うので、それを作中を通して伝えられたらなと思い書きました。



長くなりましたが!改めてご愛読してくださったみなさん!ここまでお付き合いしてくださりありがとうございました!!

皆さんのコメントが励みになりました。コメント返せてないけど全て読んでいます。

時間がある時にでも返していけたらなーと考えています。

ので、お楽しみに!!(?)









せっかくなので色々と解説していきます!
長いので興味ある人だけ読んでください~!





①タイトル『どうぞ嫌ってください』

自分から嫌われようとしていたのに“どうぞ”嫌ってくださいというタイトルにしたのは、嫌われようとしていたのはあくまで“そうするべきだ”と思っていただけで、心の底では“嫌われたくない”と思っていてから。
嫌われないといけない、けど嫌われたくない。だから君たちが望むなら私を嫌って、望まないならば是非好きでいてくれ。そんな想いを込めての“どうぞ”嫌ってください。都合が良いのは分かっているけれど、それがあなたちゃんの本音でした。というわけです。




②あなたちゃん

あなたちゃんは及川さんと出会い、彼のことが好きなりました。もちろんバレーもずーっと好きだったし本気だった。
けど余命宣告されてもう彼らといられないと知って、自分が死んで彼らが悲しまないように嫌われる道を選んだ。
後々国見の気持ちを知って、でも自分が好きなのは及川だしもう長くないのに善意だけで国見の言葉に応えるのはあまりにも残酷なこと。だけど応えられないというのも申し訳なくて敢えてその事には触れずに国見と関わってました。
最期、国見が言いかけた言葉は“好き”って言葉で、でも自分は本当にもうすぐ死ぬっていうのが分かったからその言葉は紡がせなかった。それを言葉にしても苦しいのは国見だけだから。だから“国見がいてくれて良かった”って、国見の気持ちには応えれないけど、国見が求めているであろう言葉をあげたって感じです。
自分が1番苦しんできたのに最期まで他人のことを考えてあげられるところがあなたちゃんの優しいところですね。




③国見

ご察しの通り国見はあなたちゃんのことを尊敬もしているしそれ以上の感情も持っています。国見にとってのあなたちゃんは国見の全てと言っても過言ではないほどに大きな存在でした。
初めて本気で好きになった人、1番尊敬していた人。あなたちゃんの中で自分が特別でありたいと心から思っていました。
だからあなたちゃんが本当は自分を求めているわけじゃないって分かっていてもそばにいることをきめたというわけです。
あなたちゃんには幸せであってほしいから。報われてほしいから。孤独なんて味わってほしくないから。だから望まれていないとしても、傍にいたい。それが国見の想い。
あなたちゃんがずっと及川さんのことが好きで、自分が何をしてもそれが変わることもないのも分かっていたけどそれでもずーっと特別であろうとしてました。
こう考えると国見って結構辛い立場。この世の誰よりも大好きな相手が好きなのは自分じゃなく、だけど傍に居続けて最終的にはいなくなる。
ごめん国見ちゃん。君のこといじめすぎました。はい。




④及川さん

及川さんもまたあなたちゃんのことが好きでした。
あなたちゃんが変わって部活に対して色々雑になって、“どうして?”という疑問が浮かび、でも結論は出なくて“ただ本当に変わってしまっただけ”だと思いたかった部分もありました。
と言うのも、今までのあなたちゃんを信じて今のあなたちゃんを否定すると“気づきたくない何か”に気づかざるを得なくなると思っていたから。それに気づくと自分が自分でいられなくなる、どうしようもない虚無感に襲われる。そんな気がしてならなかったからあなたちゃんの違和感の“何か”を無視し続けて“ただ変わってしまっただけ”というものを信じて“話し合って前のあなたに戻ってほしい”と願っていました。
あなたちゃんに対しての嫌悪感何てものはもともと存在してなくて、気づきたくないものを振り払うために作り上げられたものでしかなかった。それは他の3年生も同じ。及川さんと同様あなたちゃんのことは大切な仲間であることには変わりないからあなたちゃんのことを完全に拒絶することは出来なかった。
その結果国見に“中途半端だ”という結末になり、それもまた否定出来ず後悔ばかりが浮かびました。
最後に及川さんが言った“あなたを好きでいる資格がない。”というのは、単に自分があなたちゃんに見合う存在じゃないから。あなたちゃんを傷つけ、自分を守るために気付かないふりを続けて結果的に苦しめ続けた事実。それがある以上、こんな自分が自分の中で1番“良い人”であるあなたちゃんを好きでいて良いわけがない、と思ったから。
“好きだったよ”と過去形なのも、それが理由。多分あなたちゃんのことがずっと好きであることは変わらないのだろうけど、それでも形的にはその恋愛感情を消すため。だからあなたちゃんへの想いはもう誰にも語らず、自分の中だけで、自分への戒め。呪いのように残しておくことで、罪滅ぼしではないけど自分を苦しめるための呪いとなれば良い、という感じ。
“過去は語らない”というのは、あなたちゃんとの楽しかった想い出を思いだして語ると、あなたちゃんが変わってから(本当は変わってないけど)の彼女を否定しているみたいで嫌だから。だから過去は思い出さないようにしました。
国見の発言からあなたちゃんも自分と同じ気持ちだった、ってことに気づいて“自分を許せない”なんて言葉でも軽すぎるほどに自分が許せず、“ごめん”なんて言う軽すぎる言葉をかけることも出来なかった。
国見に“ごめん”と言ったのは、それで国見が怒ることは分かっていたから敢えてそう言葉にしました。“本当は自分がそこにいるべきだったのに、ごめん。”という気持ちもあるけど、それ以上に苦しめてしまった国見が自分に気持ちを吐き出させるために“ごめん”と言いました。




⑤表紙

内容を見ればあなたちゃんと及川さんが両想いで及川さんが表紙の方が良いのでは?って思うかもだけど、この話国見目線で書いてたりするんです。
ぶっちゃけこれは後付けだけど、あなたちゃんの心に及川さんが残り続ける資格はない、と及川さん自身思ってるし、結局最期まであなたちゃんの傍にいたのは国見ちゃんだったから表紙は国見ちゃんとなりました。まぁこれは余談ですが 笑









……こんな感じ、ですかね?


私からは以上です!

良かったら感想を聞かせてくれると嬉しいです。

解説も含め読んでくださった方々、ありがとうございました!





+α

最初に述べたように過去編(北一時代)を書こうかどうか迷ってて、どう思います?



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