第3話

2 推し達のためなら命だって掛けれるよね
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2021/08/10 13:56






side あなた








この世界に生まれ落ちて8年目。
前世で生きた歳を足すと…まぁだいたい30年くらい。
あなたの一人称、あなたの名字 あなたは人生の勝ちを確信致しました。


















ここは、ヒロアカの世界!!
てことは、ワンチャン推し達に会えるってことでしょ?!?!
あなた
うぉぉぉぉぉぉ!!!!しゃァッッ!!!!
思わず叫び声を上げて、ガッツポーズを決めた。
ちょっとあなたー!!静かにしなさい!!!
1階から母のそんな声が聞こえやべ、と反射的に口を手のひらで覆う。
バレないうちに、と父のパソコンをシャットアウトして書斎から逃げ出した。





ぼふり。
思いっきりベッドの上に転がり、まだ理解の追いついていないところを整理する。


ここは、ヒロアカの世界で、私は個性を持っていて、ワンチャン推し達に会えて、
やばい。考えるだけで鼻血でそう。


そんなことを考えながら、ふと、あることを思いつく。
雄英高校に入学すれば間近で推し達見れるんじゃね…?
私まだ8歳だし、全然行ける!
もし居なかったとしても同じ空気吸いたい!!!




傍から見れば動悸がクソかもしれない。
でも、あなたの一人称にとっては命をかけても構わないと思えた。


そう。これは中身は20歳をすぎたアニヲタババアが推し達に会うため(同じ空気を吸うため)に一生懸命頑張る。そんな物語である。



待ってろ雄英!!!





待ってろ雄英の空気!!!






全部吸い尽くしてやる!!

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