支度と言っても来たときに持ち物が一つも無かったので寮の中を案内してもらった。
ユウは相当キレイ好きらしく、隅々までホコリがなかった。
風呂もキッチンも、もともとは垢とか汚れが多かったそうだ。
でもこれを見る限りそうとは思えない。
それ位ハチャメチャに綺麗ということだ。
………?
今聞こえてはいけない声がしたような…
……………きっと気の所為…
…………………………………………………
ま、まあ魔法もあるんだから仕方ないか
普通だったらあり得ないけど…
まって、ユアが倒れそう何だけど…
私はそっとユアの側に寄った
そんな時…
ガチャッ…
……………………………………………
((((おま誰????))))
ユウ………
この沈黙を破ってくれないか
初対面の会話を仲裁できるのは君だけだぞ
ゴーストさん!ナイスです!!!
………………………
訪れる沈黙!!!!!
………しょうがない…ここは自分が…!
話し始めた自分に察してくれたユウが神対応をしてくれた
ガチャッ…
………………
何が起こったんだ…
赤いハートのペイントを目元に施された子と黒いスペードのペイントを目元に施された子が居たけど
ユウの友達か?
歩きながらずっとさっきのことを考えていた。
俯きながら考えているともう辺りが暗くなっていることに気づいた。
………
暗いなぁ…
ちょっと、ほんの少しだけ暗いところが怖いだけだ。
あとさっきの事が気になっただけ。
あと疲れただけ。
言い訳ではない、たぶん。
悪い人であったら後で殴り込みに行こうと思っていた
…ともう着いたらしい
コンコン
ガチャッ…
目の前には制服らしきものと教科書と思われる本、そして宝石が上についた万年筆が2セットあった。
……………思ったよりもちゃんとしてた…
学園長は少し黙り込むと
その格好はやはり相容れなかったからさ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。