えええええ…
どうしたらいいか分かんなくて私は固まる
ちらっ とジミン君の方を見ると笑ってる…?
なにそれ…!そりゃ困るよ!!
だってこんなに距離近いんだもん!
ひーひー言ってジミン君の笑いがやっと止まる
なにが?
そう思っているとジミン君の腕が私の背中に
あ、猫を取ろうとしてくれてるんだ
でもこれ抱きしめられてるみたい…
そう思い顔が赤くなる
猫を持ち上げようとジミン君の顔が近づく
あああああああ 無理 近い
ジミン君から目を逸らす
そう言って猫をわしゃわしゃと触る
私はジミン君から降りて
ちょっと離れて座る
“ よいしょ ”
そう言ってジミン君も立ち上がってその場に座る
私の顔を見てそう笑うジミン君
もう、ジミン君が悪いんだ 全部
そう言って私は飛び乗った子猫を触る
子猫もそれに反撃して指を甘噛みする
あははって笑うジミン君
つられて私も笑った
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!