第38話

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898
2018/08/18 11:34










あれからあなたとは会ってない




あなたの家なんか知るわけもなくて




カトク で連絡するけど ずっと



“ 行けない ”


の一択で






せめて電話 そう思ってかけるけど


出たくないのかタイミングが悪いのか


電話も出てくれない




誤解だって言いたいのに









昼休みになっても動く気にならなくて机に突っ伏す





ガラガラ って椅子を引く音がして顔を上げると





前の椅子に座ってるジョングガ


ジョングク
ジョングク
昼休みだぞ
ジョングク
ジョングク
飯食わねえの?
ジミン
ジミン
いらない
ジョングク
ジョングク
ふーん、


そう呟いてパンを食べる


沈黙が続く






ジョングク
ジョングク
なあ、あなたさんとなんかあったの
ジミン
ジミン
は?

急にそんなことを言われて驚く

ジョングク
ジョングク
いや、なんかあっただろ


俺目をじっと見てそう聞いてくるグガ

ジミン
ジミン
お前に関係ないだろ

俺は顔を逸らす













“ はあ… ”




ってため息が聞こえて俺はジョングクの方を向く


ジョングク
ジョングク
気になるならさもっと真剣に探せばいんじゃねーの
ジョングク
ジョングク
待ってるだけじゃなくてさ


“ ん、 ”







そう言って俺に渡してきたのはサンドイッチ




ジョングク
ジョングク
ほんとは腹減ってんだろ

ふっ て笑う顔

ジミン
ジミン
…ありがと
ジョングク
ジョングク
んー、



待ってるだけじゃない…ね





俺の中の何かが変わったような気がした











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