あれからあなたとは会ってない
あなたの家なんか知るわけもなくて
カトク で連絡するけど ずっと
“ 行けない ”
の一択で
せめて電話 そう思ってかけるけど
出たくないのかタイミングが悪いのか
電話も出てくれない
誤解だって言いたいのに
昼休みになっても動く気にならなくて机に突っ伏す
ガラガラ って椅子を引く音がして顔を上げると
前の椅子に座ってるジョングガ
そう呟いてパンを食べる
沈黙が続く
急にそんなことを言われて驚く
俺目をじっと見てそう聞いてくるグガ
俺は顔を逸らす
“ はあ… ”
ってため息が聞こえて俺はジョングクの方を向く
“ ん、 ”
そう言って俺に渡してきたのはサンドイッチ
ふっ て笑う顔
待ってるだけじゃない…ね
俺の中の何かが変わったような気がした
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。