うんって頷く私
しばらくの間抱きしめられていた私は
ジョングク君からちょっと離れる
そう言うとジョングク君は微笑んでくれて
私の頭を優しく撫でる
そんなことしたらこのままここにいたいって思っちゃうじゃん
でもそろそろ帰んなきゃな
私は目元を ぎゅっ と手で押さえつける
そう言ってジョングク君も立ち上がる
“ 俺は大丈夫だから ”
そう言うジョングク君
あーだめだ
そんな風に優しく言われたら私甘えちゃうよ
優しく笑って
“ ね? ”
って私を覗くジョングク君
それを見て私は頭を上下に動かす
特に何もしゃべらなかった私たちだけど
別に気まづくなんかなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。