“ 私も待ってたんだよ ”
そう言えばいいのに
女の子と遊んでたって言葉がジミン君から出ると思うと言い出せなかった
あ、たしかに
起き上がって私に近づくジミン君
私も起き上がって携帯を取り出す
私のカトクには
じ み ん
と書かれたアカウントが
さっそく
“ よろしく! ”
と送られてきた
私も
“ よろしくね ”
と返す
するとジミン君から送られてきたのは
ひよこのスタンプ、?
そう言ってジミン君が ふにゃっ と笑うから
私もつられて笑う
うっかりしたら
“ 好き ”
って言っちゃいそうで
もどかしい気持ちでいっぱいになる
私はしばらくの間ジミン君から送られてきた
ひよこのスタンプを見つめていた
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。