第5話

3.作戦
13,415
2022/09/23 02:49
サリア
サリア
とは言ったものの…
アレア
アレア
この人数じゃ心細いし…
ハルリア
ハルリア
道具もないし…
サリア
サリア
全然だめじゃん…!
私達は作戦作り開始早々死にそうになっていた。

それもそのはず、道具もないし、アイデアもないし、何にもなくて、お手上げなんだもん。
アレア
アレア
まずはさ…
ハルリア
ハルリア
なんだろう。

アレアが自分から意見を言うなんて珍しいな。
アレア
アレア
仲間を増やすのが一番だと…
ハルリア
ハルリア
確かに。
仲間…かぁ。

そんな簡単に集まるものじゃないし…それに…
サリア
サリア
…他の子とかよく知らないよ?
ハルリア
ハルリア
う〜ん…
ハルが頬に手を当て、どうしたら… と悩んでいた時


「トントン」

と、部屋のドアをノックする音が聞こえた
サッター
サッター
あの〜
サリア
サリア
???
明るいオレンジ色の、所々はねた髪の毛に、綺麗な夕焼けの色をした瞳。





え〜っと…この子は……
サリア
サリア
サッター?
サッター
サッター
はい!そうです!
部屋に入ってきた時の、どこか不安そうな顔が一変、パァァと明るくなり元気よく頷く。

と思ったら次は、何か申し訳なさそうな表情になり
サッター
サッター
え〜っと…さっきの脱出の話…盗み聞きしてて…
サッター
サッター
僕たちも協力できないかな〜なんて
サリア
サリア
本当に!?
盗み聞きしていたことに罪悪感を覚えていたのか。

盗み聞きされていたことなどどうでもいい


僕たち…ということは…


…まさかこのタイミングで仲間ができるなんて思ってもみなかった。


盗み聞きのことは気にしなくていいよ、という意味を込めて、万遍の笑みで私は激しく頷いた。
サリア
サリア
よろしくね!
サリア
サリア
サッター!!
サッター
サッター
あと…
サッター
サッター
もう、その仲間、連れてきてて…
サリア
サリア
ホントに!?
・・・・・・
カロル
カロル
ケロル
ケロル
エレナ
エレナ
ニーナ
ニーナ
サーヤ
サーヤ
カテーラ
カテーラ
マニーヤ
マニーヤ
サッターが部屋を出てから5分後。

私達3人だけだった部屋には、倍以上の人が立ち尽くしていた。

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