『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ?!?!?!
俺のオキニに会った?!?!』
「まぁまぁ落ち着け。な??」
お前のせいだろ!!と思ったが
素直に従う。
俺のオキニに菊池があったらしい。
……許せなぁぁぁぁい!!!!←
俺は怒っている。非常に怒っている。
『……絶対ヤダ。』
「まぁあっち気づいてなかったし。」
『そういうことじゃないもん……』
そう。そういうことじゃない。
こんな夜遅くに女の子が外を歩いている。
俺はそこがとてつもなく不安なんだ。
「お友達かな。もう一人いたよ。女の子。
それで今年は全公演入るだの今日お泊まり会しよだの
バカでかい声で話してた。」
『そんな…変な人に聞かれてたらどうするの……』
俺はそのオキニのTwitterを開く。
そこにはさっきツイートされたばかりの
ものがあった。
" @ り ん ご 。 (ringo__xxx0313)
なんか風磨くんに似てる人が前歩いてた!!(^.^)♡
でも遭遇なんてそんな簡単になるわけないしね。笑
今日は大好きなマリちゃん担の子とヲタ活からの
お泊まり会~(っ ' ᵕ ' c)
とっても楽しいです!!(ᐡ⸝⸝o̴̶̷̤ ﻌ o̴̶̷̤⸝⸝ᐡ)💖
プレゼント交換もして奇跡的に二人とも
色違いのジェラピケのパジャマを買っていました。笑
その写真をどうぞ!!!( ᐢ. ̫ .ᐢ ) "
顔はスタンプで隠されていたが
LIVEで何回も見たことがあるため可愛いのは分かる。
そして隣のお友達もよくオキニと連番している子。
『……かわい。』
「ジェラピケとかお前のオキニの財力どうなってんだよ!」←
『本当可愛い。好き。大好き。』
「本当……見事な溺愛っぷり。」
こんな可愛いパジャマ着るんだ。
後ろにうつる部屋。君の部屋はこんな感じなんだ。
キキララが好きなのかな??
あ。俺のポスター貼ってくれてる。
なんてこの写真一枚だけで
何も知らなかったオキニのことを
全部知ってるかのような気持ちになれた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。