第2話

ある日、気づいたら…
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2020/10/25 12:01
主人公の世界では陰陽師などが存在する
陰陽師とは、とても栄誉のある職業である。誰でもなれるとは限らない。
主人公の家庭は珍しく、家族全員陰陽師である。
主人公の家は、代々伝われる陰陽師のある名家。
その中でも、主人公…いや、律(りつ)は、先祖返りで周りからは「陰陽師の神童」「天才」とまで言われた。
モブ1「先祖返りだからって、生意気なんだよ!!」
幼い律に数名の大人が虐める。蹴ったり、殴ったり、
モブ2「ふん、俺達の方が強いんだよ!!」


そう言って、幼い律の腹を思いっきり蹴った
幼い律「グハッ!!」
モブ3「名家だが知らんが、いい思いしてんじゃねぇよ!!」
幼い律「グッ!!」
そこへ
幼い雪「おい!何してる!!」
幼い律「…ユキお兄ちゃん…」
モブ2「やべぇ〜。アイツの兄貴だ」
モブ1「面倒だ。ヅラかるぞ」
幼い雪「おい、待て」
モブ1「あぁ?」
幼い雪「よくも妹を…」


そう言って、雪は陰陽術を唱えようとしていた。
モブ1「はっ!良いぜ。相手になってやるぞ」
モブ1「おい、やるぞ」
モブ2「へへっ」
モブ2「良いんですかい?コイツ一応坊ちゃんですけど(笑)」
モブ3「さっき俺らが遊んでやったチビ女も、良く見ればお嬢様じゃないか!(笑)」
そう言って、数名の悪い大人は笑う
モブ4「じゃぁ、早速…」
幼い雪「グハッ!!」
幼い雪「グッ!」
幼い律「ユキお兄ちゃん!!」
幼い雪にどんどん群がってくる悪い大人
幼い雪にも容赦なく…
幼い雪「グッ!は、は、早く」
幼い律「…え?(泣)」
幼い雪「早く…逃げて…」
幼い律「…ッ!(泣)」
モブ1「おいおい、良いお兄ちゃん気取りか?」
モブ2「アハハハハ」
その笑い声が次々聞こえてくる…
幼い律「や、やめて…」
近寄って来る



モブ4「はぁ〜?(笑)なんだって〜?(笑)(笑)」


幼い律「もう…やめて!!(大声)」


泣きながら叫んだ
その瞬間
モブ1「ッ!不味い!!」
モブ1「お前ら、アイツから離れろっ!!」
モブ4「へ?」
バーーーーーーーーーーーーーーーーーン


急に律の周りが光っている。


そして、


┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
幼い律「はぁ…はぁ…」
幼い雪「ッ!!」
幼い律「……え?」
気がついた頃には…
悪い大人達が倒れていた…
そして、頭から血が流れていた


モブ1「…く、クソ…がぁ(小声)」
律「う、嘘…血が…あ、あ」
幼い雪「律!!」
律「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
その騒ぎを聞いて
お母さん「律っ!!」
幼い雪「お、お母さん!!律が!!」
お母さん「事情は後!!」
お母さん「とりあえず、律の部屋に運びましょ!!」
幼い雪「う、うん!」
幼い雪も酷い怪我だったが律は、もっと危険だった。精神的にも体の怪我にも
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
律がやっと眠った頃
お父さん「そうか…そんな事が…」
幼い雪「うん…ごめんなさい。おれ、大事な妹を守れなかった…」
お母さん「そんな事はないわ…私こそ、ごめんなさい。あの場所にもっと早く駆けつけていれば…」
お母さん「そろそろ寝なさい…疲れたでしょ?」
幼い雪「う、うん…おやすみなさい。お母さん」
お母さん「おやすみなさい…雪」
お父さん「おやすみ。雪」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
お父さん「律を虐めていた奴らだが、全員重症だそうだ。だが、命に別状はない」
お母さん「そう…こう言ってはダメなんでしょうけど…自業自得ね」
お父さん「…そうだな」


目を伏せ静かに同意する
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
その後、彼女は陰陽術の練習は辞め、自分の部屋に引きこもった…


それから8年後
最初は、ご飯も食べずに引きこもっていたが今は…
雪「律。ご飯ここに置いとくね?」
そう言って、律の部屋の外に置いておく
律「うん、ありがと…」
律「ごめんね…いつも」
雪「ッ!!」
雪「…あの時、俺は律が悪かったなんて、1度も思った事ない」
雪「俺は、いつでも律の味方だよ。」
雪「例え、律が悪い事をしても味方だよ。勿論、一緒に怒られるのも一緒!(笑)」
律「…うん、ありがとう」
雪「どういたしまして、俺の可愛い自慢の妹さん♪^^*」
律「…(クスッ)」
自分の部屋のドアに寄りかかっていた律は、雪の言葉を聞いて微笑んでいた。
雪が立ち去ると
キィ…ガチャ
ドアを開けご飯を受け取るとすぐさま閉める
ご飯を食べ終わり、
この時間帯は、律のお風呂の時間
誰も律の為に寄り付かない。
律は、早速お風呂に入る
イライラした時にやめられないのが…
カミソリを取り出した。
そして、腕を足をイライラした1日に1回カミソリで切る
そして、お風呂を上がり
何事も無かったように、部屋に戻りスマホをいじりながら寝る
ある時は、
10時に起き、皆が学校へ行っている間
ガチャ
自分の部屋から出てきた律に
お母さん「律!!」
律「お母さん…おはよ?」
お母さん「ふふ。おはよう律♡」
律(う、お母さん。今日も美人なことで…自分の顔が憎(にく)い…(´;ω;`))
お母さん「今日は、どう?」
律が部屋から出てきたのだから聞くまでもないが…
律「うん。今日は少し、いい気分なの」
それを聞いて
お母さん「そう…良かったわ」
優しく微笑む
律「あのさ、カフェ行って来る」
お母さん「うん、分かった」
お母さん「夕飯どうする?」
律「えっと…皆で食べたい…かも」
律「…大丈夫かな?」
お母さん「ッ!勿論よ!!」
お母さん「今日は律が好きな物沢山作るからね!!楽しみにしてて!」
律「うん。いつも、ありがとう」
お母さん「どういたしまして^^*」
目立ちたくは無いからと男装した律は、
さっそく
律「…行ってきます」
お母さん「行ってらっしゃい!!^^*」
お母さんに見送られカフェへと向かった。
カフェに行って、一体何をするかと言うと…
律は、真面目だ。
普段は自分の部屋で勉強をするのだが、気分転換でカフェや図書館で勉強する事もある。
勉強は一応、大学レベルまでは到達しているのだが
律が今勉強しているのは医学だ。
あのトラウマから、もしいつか…自分がまた、やらかしてしまったら癒す知識が欲しいと唯一の自分なりの考えだった。
そして、律は
顔、歳、名前などの個人情報は流していないが、医学の雑誌に大きく掲載されるなど、医学の中では有名だった。
当たり前だ。医学者にとって夢の夢である全世界が参加するの医学賞状を貰い、この世界で…日本で、10年医学の進歩を進めたことで有名だった。
何故…律は、自分の情報を隠すのか?それは、律がまだ16歳であるからだった。
現在、高校1年生。その為、特例として現在は、とある病院にて医師として活動をしている
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
カフェで、早速新たな医学の論文を作成していく
そんな中
ピロロン
律「!」
律のスマホが鳴った
「すみません!!律さん!」
律「…どうしたの?」
「実は緊急で診てもらいたい患者がおりまして…」
律「…他の者は?」
律に電話をして来た時点で分かってはいたが…
「…はい、原因不明でした…」
律「例え、患者を私が診るとして…」
律「患者は、私の外見をどう思うかな…仮にも、私は16歳」
「勿論、秘密にする事を条件に診てもらうって事になっていますが…」
「現在患者は、かなり危ない状態なので」
「律先生に診てもらうなら、条件を全て飲むと」
律「…分かった。私の歳だけ伝えて、それでも大丈夫か確認を取って」
「ッ!分かりました!!」
ピッ!
そして、電話が切れる
律「…さてと、帰り遅くなりそうだな」
律は、「急な患者が来て遅くなりそうだ。」とメールで両親に伝えといた。
「ごめんなさい。」とも
┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「ッ!律さん!!こっちです!!」
さっき、電話をかけてきた男性が案内する。彼はごく僅かな彼女の歳などを知っている者の1人。
律「…大丈夫だったの?」
「はい。患者は、律さんの(歳)を秘密にしてくれるそうです。」
律「分かった。早速患者に会ってみたい」
「はい。勿論です!」
患者「おお、貴方が律先生…」


患者は、40代の男性
律「はい。律です。よろしくお願いします」
患者「いえいえ。こちらこそ」
そう言って頭を下げた
律「安心して下さい。私が必ず貴方を直してみせますから」
患者の家族「お願いします!律先生!!」
患者は、世界の大企業の中でもトップクラスの社長。
律(だから、私にこの依頼が来たのか…)
現在、律の所属病院は日本でも名高い病院。今回の患者は大物。その為打つ手がない…などを言えばその病院の名が汚れる
という事だった。
患者「勿論、律先生の情報は他の者に流したり致しません。」
律「ありがとうございます。」
患者「凄いお方だ。この歳で世界に認められるほどの実力があるとは、」
患者「この世の中、理解のある者が居れば、実力が良くとも歳などが幼すぎては反感などを買う…」
患者「そんな常識は、とても可笑(おか)しいものだがな」
患者「律先生も、さぞ、この世の中が生きにくかろう…」
律「ええ、まぁ」
軽く苦笑いをしながら答える律
「律先生。検査の結果が出ました」
この重い空気の中、ナイスタイミングと言うべきか
患者「ああ、そういえば、律先生が進めた検査は初めてしましたが…」
律「最先端の検査機ですから…」
患者「なるほど…この世の中は、どんどん発展していきますな…」
患者「昔では、考えられなかったでしょうね」
律「そうですね。技術は進化していきますから…」
その後しばらくして
律「終わった…」
最新の検査結果で色々と分かり、よく今まで意識不明に陥らなかったな。
という事で、緊急手術
腸の見えない所に腫瘍が幾つ(いくつ)も出来ており
律は、外科医が専門。
その為、律が珍しくその患者の手術を担当した。
手術が終わり…現在に至る
「流石でしたね。手術の手際(てぎわ、)早すぎますよ…」
少し呆れながらも、手術の様子を見て感動していた。
律「そう?普段だよ」
「…泣きますよ?(^ω^)」
「外科医の人達が、その言葉で絶望しますよ?˚‧º·(´ฅωฅ`)‧º·˚」
律「…ごめん?」
「何故、疑問形?」
律「分からない…(真顔)」
いや、自分でも分からないんかーい!!ヾ(・ε・。)
律「じゃあ、今日はそろそろ帰るね」
「分かりました!」
無駄な検索はしない男性
だからこそ、律に少しは信用されているのだ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
律「ただいま」
お母さん「おかえりなさーい!!^^*」
お父さん「今日は、頑張ったな。緊急手術の患者がいたんだろう?」
律「うん、まぁね」
ちなみに家族は、自分の子が若くして医療の発展に貢献した事も、たまに医療病院で先生として活躍している事も当然知っている。
ミナ「お疲れ様です。お姉ちゃん♪」


ミナは、あのトラウマの時お母さんのお腹の中にいた。だが、事情は知っている。
律「ミナ…遅くなって、ごめん。」
ミナ「ふふ、私は、律お姉ちゃんが活躍している事がとても嬉しいです。」
ミナ「むしろ、とても誇らしいです♡」
律「ふふ、ありがと。」


律は、そう言って珍しく笑ったのだ
家族「ッ!!」
それもそのはず、律はあの日からトラウマで基本無表情であった。なので激レア
お母さん「さっ!冷めないうちに食べましょ!」
ミナ「はい!^^*」
律「あ、これ…」
お母さん「言ったでしょ?好きな物を作って待ってる!って^^*」
律が特に好きな食べ物とは、シチューとグラタンである。
律「…美味しい」
家族「っ!!(良かった〜^^*)」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
いつも入るお風呂が、



この日はホカホカな気持ちでカッターで切る…なんて考えはしなかった。
律「…今日は、いい日かも…」
そう思った
この時までは…
律「…ふぅ」
お風呂から出てきた律は
家族がいるリビングへ
律「みんな…おやすみ」
家族「おやすみなさい^^*」
律は、自分の部屋に戻る
ベッドに入り…
律「…( ु⁎ᴗ_ᴗ⁎)ु.。oO」
寝た
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
感覚的に目が覚めた
律「ん?朝?」


違う、それにしては暗い
律「…?」
律が目を覚ました所は、周りに沢山の棺が浮いている。
グリム「ふにゃー!!もう目を覚ましたのだゾ!!」
律「……喋る…タヌキ?」
グリム「にゃっ!誰がタヌキなんだゾ!!」
律「…(てか、ここどこ?)」
もう一度、無言で周りをゆっくり見渡す律に
グリム「ふにゃー!!!無視すな!なんだゾ!!」
クロウリー「あ、ここに居ましたか。」
律「?」
クロウリー「もう、入学式が終わってしまいます!!」
律「あの、ここどこですか?」
クロウリー「おや、まだ記憶が混乱しているのですかね?」
クロウリー「では、歩きながら説明しましょう。私優しいですから」
律「…(自分の事を優しい?…変な人)」
説明し終え
律「あの、訂正があります」
クロウリー「ん?何ですか?」
律「貴方は、このタヌキが私の使い魔だと言っていましたが、」
律「…違います。喋るタヌキは、初めて見ました。」
グリム「だから、タヌキじゃないんだゾ!!」
クロウリー「おや?本当に貴方の使い魔では、無いんですか?」
律「(。'-')(。._.)」
律は、無言で頷いた
クロウリー「そうでしたか!」
クロウリー「では、この使い魔の主(ぬし)を後で探さなくては…」
グリム「だから、使い魔じゃないんだゾ!!」
グリム「俺様は、1人でここまで来たんだゾ!!」
クロウリー「まぁ、この使い魔とは、後で話を聞きましょうか」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
そして、律は今闇の鏡の前に居る
律「…」
闇の鏡「この者の魂は…どの寮にも相応しくない」


クロウリー「ッ!!なんですって!!…一体、どうゆうことです??」


律(こっちが聞きたい…)


という事で、その後
(短縮)
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
律は魔力の持たない者。そして、他の寮に相応しくないと、その為元の世界が見つかるまで、オンボロ寮しばらく身を置くことに
勿論、グリム同伴で
律「…帰りたい。」
律(怖い…苦しい…もう、ヤダ…)
ソファーに転がりながら、一滴の涙が流れた
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
どうも作者デス
キャラ崩壊してしまう時があるかも知れませんが、暖かく見守って下さい。
ヤンデレ系??初めて書きます。なので、おかしくなるかもですが、よろしくお願いします

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