第6話

律の暗記、知識の理由
1,102
2021/01/24 09:44
律「……すぅ」
律「Zzzzz」
???「律!律!」
律「……ん?ダレ?」
???「俺だよ!」
律「まさかのオレオレ詐欺…」
律「って、その声…もしかして、雪兄?」
雪「うん、良かった…繋がった」
夢の中での思念を伝達。それが律の兄、雪が得意とする術
雪「今どこに居るの?」
律「それが…」
時間が限られるので手短に話す。
雪「別の世界…成程ね。」
雪「お父さん達にも伝えて、俺も詳しく調べてみるよ。」
律「分かった。こっちでも色々調べてるけど今のところ進展が無いんだよね。」
雪「そっちの世界では、こうゆう事例があまり無いのかな?」
律「そうかも…」
雪「……!」
雪「ごめん、律。そろそろ時間だ。」
雪「必ず、帰る方法を見つけるから待っててくれ!」
律「…分かった。待ってるね。(にこ)」
ここに来てから、初めて微笑んだ律。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
律「…ん?」
目を覚ました時には、朝になっていた。
律「グリム起こさないと…」
律「グリム、朝だよ?」
グリム「…むにゃ、あ、朝なんだゾ〜?」
律「うん」
その瞬間


グリム「ッ!」
グリムがバッと起き上がった。
グリム「おはようなんだゾ!^^*」
律「うん、おはよ。^^*」
グリムは、あの事件からすっかり変わった。
前は、なかなか起きなくって律も困っていたが、
今度は、どんな時も律を困らせはしない!!と宣言し、
今では、朝も起こしたらすぐに起き上がる。
律(グリム。成長したね…(´TωT`))
律の目がつい、潤い
グリム「なっ、何で泣きそうなんだゾ!」
グリムは、慌てている。
律「ッ!」
律「違うの、グリム成長したな。って思って、スゴいね^^*」
グリム「ッ!!」
グリム「あ、当たり前なんだぞ!子分を泣かせたりしたら、本当の立派な魔道士には、なれないんだゾ!」


そう言って、グリムは急いで持ってきたハンカチで律の涙を拭いた。
律「そっか、ありがとう…グリム^^*」
泣きながら微笑んだ律。
律「さっ、ご飯食べよっか。」
グリム「分かったんだゾ^^*」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
学校へ向かう途中。
ヒュっ
律「ッ!」
グリム「?」
律(嫌な予感がする…さっきから邪気の気配がするな…。)
グリム「どうしたんだゾ?」
律「…なんでもないよ。」
そう言って苦笑いをする。
その時には、嫌な気配もしなくなった。
律(気のせい…では、無いな。)
確信に変わっていた。
元の世界では、当たり前だった。
あの邪気をよく感じていた。
小さい頃から嫌という程経験してるので、間違えたりなどしない。
律(対策を考えとくべきかな…)
律(あ、あと学園長にも聞いてみよう。)
もし、この世界にアイツらが居るなら…
律「…早めに対処しないと…(ボソッ)」
その言葉は、グリムには、届かなかった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
律「今日は、トレイン先生の授業だ。」
グリム「魔法史なんだゾ!」
グリムの場合。前は、「眠いからイヤだ」などと言っていたが、それも過去の話だ。今は眠らないように頑張っている。成績は…ウン、ご想像にお任せします。
教室に入ると、
エース「おーい、こっちこっち!」
律「おはよ。2人とも」
デュース「ああ、おはよう」
エース「おはようさん♪」
エース「はぁ〜。今日1時間目から魔法史なんて、マジかよ…(´-`)」
デュース「エースの言ってることは分かるが…」
デュース「律は、前のテストで成績はかなり良かったよな。」
エース「確かに!違う世界から来たのに、もう俺達より詳しいとか、信じたくねぇわ…」
グリム「さすが、俺様の子分なんだゾ。」
グリム「子分は、俺にも教えてくれるんだゾ!」
エース「なんで、お前がドヤ顔してるんだよっ!ヾノ。ÒдÓ)ノ」
デュース「だが、確かに…前は赤点を取ってばかりだったのに、」
デュース「今では、赤点のギリギリ上だからな。」
律「成績伸びてるよね。」
グリム「律から教わってるんだ。当然なんだゾ!」
(。-ω-ヾ(>᎑<`๑)
エース「あ!律も少し変わったよな…」
デュース「ああ、」
律「え?どこが?」
エース「ほら、前は無表情だったのに、」
エース「今は、なんつうか、少し表情が柔らかくなった気がするっていうか…」


そのせいで、何処まで律を巻き込んでいいかのか分からなかった。
デュース「俺もそう思うぞ。」


律「…そういえば、先輩達にも言われた。」
エース「だろ?」
律「…そっか。(前より、少しだけ変われてるんだ。)」
少し嬉しくなった。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
昼食中
エース「そういえばさ」
律「ん?」
エース「なんで魔法史あんなに出来るの?」
その問いに、デュース達も興味深々
そこに加えて
一部始終を聞いていたリドル達も
ケイト「確かに、気になる!^^*」
クローバー「すまない。たまたま律達を見掛けて…」
律「…リドル先輩方。こんにちは」
リドル「ああ、こんにちは^^*」
リドル「今日は、いい天気だね」
律「はい、^^*」
ケイト「それで?さっきの話!」
律「ああ、それはですね」
律「単純に、私のいた世界の方が覚える知識が多かったからですよ。まぁ暗記する量もこことは比べ物にならないくらい多いいですから」


そう言うと、エース辺りが「うげぇ、」という声が聞こえた。
律「私のいた世界は、魔法より、科学の方がかなり発展していました。」
律「特に、私の住んでいた国は世界の中でもかなり発展していたんで…」
リドル「つまり、君の居た国は、かなり凄かったんだね。」
律「そう…なんでしょか?」
ケイト「じゃあ、この世界と律ちゃんのいた世界の違いを教えてよ!!」
律「違い…あ、」
ケイト「お!なになに?」
律「この世界では、言語が…ほぼ統一されてますよね。」
どうゆう事かと言うと
例外としても、トレイン先生の猫ルチウスとの間には、猫語という言葉の壁が存在する。


ちなみに律は、猫語をマスターしトレイン先生に褒められていた。←他の生徒は(嘘だろ…トレイン先生が生徒を褒めている!?!?)


こっちの方が衝撃だったらしい。
しかし、基本この世界の言語…言葉は国を越えても一緒である。
ケイト「え?当たり前じゃないの?」
デュース「律の居た世界は、そうじゃないんだな…」
律「うん、国ごとに言語が全く違うから基本的には勉強しないといけないね。」
英語を通じて他の国と会話する事を話すと、デュース辺りが理解するのが難しそうになるので止めた。
英語は、元の世界で必ずしも全員が出来るとは、限らないからだ。
リドル「ちなみに、律の居た世界はいくつぐらいの言語があるのかい?」
律「そうですね…小さい国を入れても120以上は…」
全員「ひゃ、120ッ!?!?」
信じられなかった。
こっちの世界では、猫語などは存在するがそれ以外でも指で数えれるぐらいしかない。
それなのに、あっちの世界(元の世界)では、120以上の言語が存在する。
クローバー「流石に、120の言葉を覚えるって訳じゃ無いよな?」
律「はい、そうですね」
その言葉に胸を撫で下ろす
律「だいたいは、最低でも2ヶ国語(日本語・英語)ですね」
だいたいは、という言葉に疑問を持ち
クローバー「律は、違うのか?」
さっきと同じく冗談半分で聞くと
律「いえ、私は3ヶ国語」


律が習得しているのは、


日本語・英語・ロシア語


勿論、仕事理由での獲得だ。
その言葉に…
エース達は、
(そりゃー、魔法史や猫語なんて、すぐ覚えるわな。)



(そもそも俺は、猫語さえ、使えないだが…ガ―(´・ω・|||)―ン!!)
遠い目をしていた。
リドルは、律の成績にやっと納得がいった。
ケイト・クローバー達は、もはや唖然。エース達と似た反応だった。
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どうも作者デス
誤字などあったら、すみません
読んでくださり、ありがとうございました
次回も良かったら、よろしくお願いいたします。

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