前の話
一覧へ
始まりは普通に曲。
盆踊りみたいな
「愛して下さいな」
私は今日も童(わらべ)と遊(ゆう)をして
「愛は亡くなったの?」
そう謂う私はヒトリキリ
「愛してくだしゃんせ」
毬付き楽しく拍子(リズム)に乗って
「愛せないのは何故?」
問い掛ける私に知らぬ顔
ー
貴方が見えているのに私に話せないのは
きっと恥ずかしいからだろうな
浴衣姿で
フラフラ歩く
下駄を鳴らせば何が起きる?
ー
「さぁ逃げろ祭りはもう終わり」
美しかろうと近寄るべき
だろう
とことこ歩けば猫は鳴く
貴方触れず舞台裏
ー1番終わり
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。