第23話

花火
19
2022/04/30 12:46
涼川 真希
涼川 真希
そろそろ花火始まるね
綿あめを食べながら、皆で歩いていると真希がそう言った
清水 圭
清水 圭
あ、ほんとだ
宮地 強
宮地 強
場所とか決まってるんですか?
全員
...
強の一言で全員が黙った
岡山 涼
岡山 涼
え、決まってないのか⁉︎
宮地 強
宮地 強
涼、敬語
岡山 涼
岡山 涼
あ...
携帯を触っていた笹野君が顔を上げて
笹野 龍
笹野 龍
花火見えそうなとこ見つけたけど...
岡山 涼
岡山 涼
おー👏
都島 華
都島 華
どこなんだ?
笹野 龍
笹野 龍
あそこ
笹野君が指さしたところには何段もの階段の先に小さな神社があった
全員
え....?!
白樺 美菜
白樺 美菜
高いね...
涼川 真希
涼川 真希
が、頑張ろ‼︎
都島 華
都島 華
そうだね
岡山 涼
岡山 涼
あと、10分だから急ごうぜ!
涼の言葉で早歩きで階段に向かい、登った
涼川 真希
涼川 真希
美菜、大丈夫?
白樺 美菜
白樺 美菜
うん。真希と華は?
涼川 真希
涼川 真希
私は大丈夫...!
ほんとに大丈夫かな...
都島 華
都島 華
大丈夫
華は大丈夫そうだな...
白樺 美菜
白樺 美菜
あ...
涼川 真希
涼川 真希
美菜?
白樺 美菜
白樺 美菜
大丈夫。ちょっと先に行っといて
涼川 真希
涼川 真希
ほんとに大丈夫?
白樺 美菜
白樺 美菜
うん😊
階段に座って、カバンの中から絆創膏を取り出した
笹野 龍
笹野 龍
大丈夫?
白樺 美菜
白樺 美菜
あ、笹野君
上まで上がってなかったっけ...?
右足の親指と人差し指の間に絆創膏を貼りながら考えた
笹野 龍
笹野 龍
できた?
白樺 美菜
白樺 美菜
うん。でも、もうすぐ花火始まるね...
ここからでも見えないことはないけど...
笹野 龍
笹野 龍
...こっち来て!
白樺 美菜
白樺 美菜
え⁉︎
笹野君に手を引かれ、階段を抜けて山の中に入った
笹野 龍
笹野 龍
ここかな...
笹野君が止まったところは、頭上だけ木々がなく空が見えるところだった
笹野 龍
笹野 龍
ここなら見えると思う...
白樺 美菜
白樺 美菜
ほんと⁉︎
笹野 龍
笹野 龍
うん
ドーン🎇
笹野君がそう言った途端、空に1つの花火が上がった
白樺 美菜
白樺 美菜
綺麗....
ヒュー   ドーン🎇 ドーン🎆
1つ上がるとどんどん赤・白・黄・青など色とりどりのたくさんの花火が上がっていった
白樺 美菜
白樺 美菜
綺麗だね!
笹野 龍
笹野 龍
え、あ、うん
笹野君の方を見ると、目が合って返事をしてすぐに花火を見上げていた。顔が赤いのは花火かな...?
笹野 龍
笹野 龍
(白樺さんの方ばっか見てた////)
花火が終わり、階段のところに戻ると他の皆がいた
涼川 真希
涼川 真希
美菜!
都島 華
都島 華
美菜!
涼川 真希
涼川 真希
大丈夫だった?
都島 華
都島 華
龍に何もされてないか!?
笹野 龍
笹野 龍
おい!なんで俺が何かしたことになってるんだ‼︎
都島 華
都島 華
だって何かしそうだろ
笹野 龍
笹野 龍
はぁ⁈
清水 圭
清水 圭
白樺さん。足怪我したって聞いたけど大丈夫?
華と華と喧嘩しそうな笹野君を見ていると、清水君がそう言ってきた
白樺 美菜
白樺 美菜
うん。って、なんで知ってるの⁉︎
清水 圭
清水 圭
あぁ、それは、龍がメールで『白樺さん足怪我したから、別の場所で花火見る』って送ってきたからだよ
白樺 美菜
白樺 美菜
そうなんだ
だから真希と華が知ってたんだ。てっきり足に貼ってる絆創膏で分かったんだと思った...
笹野 龍
笹野 龍
ストップ!ストップ‼︎ちょ、ちょっと待って!強達も見てないで助けてくれ!!
岡山 涼
岡山 涼
いや、俺らじゃ止めれないっす
宮地 強
宮地 強
何もしてないこと言ったらいいのでは?
笹野 龍
笹野 龍
それでこの状態なんだよ!
涼川 真希
涼川 真希
は、華ちゃん。落ち着いて
清水 圭
清水 圭
龍、大丈夫なのか?
今にも笹野君に殴りかかりそうな華を真希が、止めている
都島 華
都島 華
りゅ〜う?
笹野 龍
笹野 龍
ほんとに違うからな⁉︎
白樺 美菜
白樺 美菜
華!落ち着いて‼︎
岡山 涼
岡山 涼
(美沙さん...?)
宮地 強
宮地 強
(やっぱり、美沙さんに似てる...)
都島 華
都島 華
でも...!
白樺 美菜
白樺 美菜
笹野君が言う通りほんとに何もされてないから!
ただ一緒に花火見てただけだよ
都島 華
都島 華
美菜が言うならいいけど...
笹野 龍
笹野 龍
え、俺は⁉︎
都島 華
都島 華
信用ない
笹野 龍
笹野 龍
ひどくね!?
その後、皆で色んな話をしながら、家に帰った
楽しかったなぁ...また、皆で遊びたいな
そんなことを思いながら、その日は久々に悪い夢を見ずに寝れた

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