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第8話

【-】妊娠【梵天・蘭】
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2022/02/26 09:14
※死ネタ/シリアス/苦手な方Uターン

【あらすじ】
反社である彼との間に子供がデキてしまい

結果的に夢主が命を絶つ、奪われる話。



















私は日本で最もデカい犯罪組織梵天に属している

灰谷蘭。そんな彼と私は付き合っている。


数日経てば3年記念日
そして同棲を始めて1年になろうとしていた。



そんな中で、私には1つの疑問が生まる







あなた
…生理が来ない



そう。ここ数ヶ月ずっと生理が来ないのだ

彼である、蘭ちゃんと喧嘩する事も多々あり
気付かぬうちにストレスを抱え遅れているだけだと
思っていたが、ここまで遅れると不安になり


思い切って近くにある薬局で買ってしまった









あなた
…試すだけ。



そう、それだけなのだ。

これで結果が分かればきっと私は安心出来る。

自分の不安を取り除く為に、確認するだけ






きっと子供なんてデキていない

大丈夫、日々のストレスだ。




あなた
昨日だって蘭ちゃんと喧嘩したし…


だから、きっと……





妊娠検査薬の説明を読み、手順通りに進める





あなた
蓋を閉めて数分待つ…っと。
赤い線が出なければ陰性。


逆に赤い線が出たら陽性。



数分が経ち、妊娠検査薬に手を伸ばす
























ドッドッと心臓は高鳴り

上手く空気を肺に取り込めない








結果はハッキリと出ていた








あなた
ウソッ……



何かの間違いだと思い、次トイレする時に

もう一度検査しようと決心した。







そこから数時間、頭の中でずっと考えていた。




あなた
子供なんて…


彼が反社という事もあり避妊もしっかりしていた。

しかも最後に行為したのだって2、3ヶ月前…






……、それを最後に……アレ…?そこから…?



そうだ…、生理が来てないのは、あの月から









行為した時期と生理が来なくなった時期が丸被りして
いる事に気付いて更に絶望する






あなた
どうしよう…


怖い。

蘭に知られるのも、そして捨てられるのも。




私にとって彼はもう無くてはならない存在。


ガチャッ







玄関の先で音がする。

蘭が帰ってきた合図だ。



あなた
蘭、おかえり


平常心、平常心。悟られてはいけない。

そんな事を思いながら蘭に挨拶をする

けど、


灰谷蘭
灰谷蘭
……今日飯の準備してなくね?



いつもならテーブルの上に食事を用意しているのだが

今日は考え事をしていてそれどころではなかった。





あなた
ごめんね…!今から急いでッ


そう言いかけた時



灰谷蘭
灰谷蘭
ずっと家居んのに何してんの?
暇なクセにそんぐらいしろよ。
まぁ、もういいわ。
竜胆誘って飯食ってくる


いつもに無く怒った様子で家を出て行ってしまった
















それから何故か1週間この家に蘭は帰ってこなくなった




けれど彼がいつ帰ってきてもいい様にと
私は出来る限りの事はやった。



朝帰ってくるかもしれない。

夜帰ってくるかもしれない。






朝早く起きてご飯を作り、夜は遅くまでテーブルの
上に並べられたご飯を眺め待っていた。





でも、彼は帰ってこない。


日に日に体調は悪くなり、悪阻という物が始まる


あなた
ッッ……オエッ……ウゥッ……

トイレに籠る日々。


あの時の妊娠検査薬の結果は正しかったのだと

思い知らされる。






そして、そんな最悪な状態で彼は帰ってきた…








灰谷蘭
灰谷蘭
何してんの。トイレで
あなた
……ら、蘭

帰ってきてくれたんだ。

嬉しい。良かった。捨てられなかった



そんな喜びとは裏腹に蘭は



灰谷蘭
灰谷蘭
俺はあなたの為に家空けてたのに
逆に体調崩すとか…











『メンヘラ気取りかよ』














あなた
え……?


蘭は多分
私がストレスでこうなっていると思ったのだろう


灰谷蘭
灰谷蘭
あの日俺も悪かったよ。
だから頭を冷やす為に、これ以上
あなたを傷付けない為にってさぁ〜…
灰谷蘭
灰谷蘭
なのにこの状態。
俺だけが悪いって言いたい訳?
あなた
違っ…



それと同時に甘ったるい香水の香りが



蘭の匂いじゃない。竜胆くんの香水でもない。







誰の匂い…?

明らかに女性物の匂いで




あなた
う"ッ……


気持ち悪くなりまた吐き出してしまった



灰谷蘭
灰谷蘭
……もういいわ。
俺が居てもそうなるんなら
一時距離置こ。
あなた
まッ……


待って、ねぇ……違うの…

蘭のせいじゃない



蘭は悪くないから…






灰谷蘭
灰谷蘭
正直言って今のお前ウザい。




私が全部悪いから






だから、いかないで


私を…私達を置いていかないで…



















彼が出て行ってから1ヶ月経とうとしていた。

そして、同棲を始めて明日で1年。














彼は反社であり、その中でも偉い立場だ。


どう足掻いても家族や女は弱みでしかない

ましてや、子供なんて邪魔なもの。




あなた
ごめんね…貴方まで巻き込んでしまって


少し大きくなったお腹を優しく撫で

あなた
大丈夫だよ、ママも一緒だから。




ゆっくりと遠のいていく意識の中でやはり浮かぶのは


貴方との幸せな記憶。







あなた
ごめんね…蘭……


貴方はもう帰ってこないだろう。


だから、少しでもこの先貴方に迷惑を掛けない様に

私は逝くね。







大好きでした。



いえ、今でも貴方が大好きよ。











________蘭side






ここのところ、敵対していた奴らとの事で

仲間も俺自身もピリピリしていた。




そんな中で俺の唯一の幸せはあなただった。


けど、俺のせいでそんな幸せを壊すのはプライドが
許さなかった。


だから一旦距離を置いて、家へ戻った





いつもならどれだけ大きな喧嘩をしても

作り笑いだけど笑って出迎えてくれた。


それなのに彼女はトイレへ籠り嗚咽を繰り返していた







俺のせいなのかよ。お前だって悪いだろ。

そう思ってしまった俺は1ヶ月彼女と距離を置いた








それがダメだったんだな。





灰谷竜胆
灰谷竜胆
そろそろ帰んねぇの?
あなたちゃんの事心配だろ
灰谷蘭
灰谷蘭
今日戻るつもり。
明日同棲して1年だしな
灰谷竜胆
灰谷竜胆
あ〜、車ん中にあったのって
そういう事ね
灰谷蘭
灰谷蘭
そぉそぉ♡



俺には弟がいる。



けど、あなたには誰も居なかった。

相談出来る家族や友達。



下手に関わると目を付けられるから

あなたは全てを捨て俺の元へ来てくれた。








灰谷蘭
灰谷蘭
んじゃ、俺帰るわ
ありがとな竜胆
灰谷竜胆
灰谷竜胆
あなたちゃんと幸せにな





そんな"幸せ"はもう消えかかっている事も知らずに















____ガチャリ




灰谷蘭
灰谷蘭
あなた〜、蘭ちゃん帰ってきたぞぉ


彼女を呼ぶも返事が無い。


灰谷蘭
灰谷蘭
俺が悪かったから怒ってないで
抱き締めさせろぉ


靴を脱ぎ、明るいリビングへと足を進める


けど彼女の姿は無く焦る
灰谷蘭
灰谷蘭
おいおい…、あなた〜?
あなた!!!どこだよっ!



静かな部屋に時計の音だけが響く。


そんな中風呂場の明かりが目に入った







なんだ、風呂かよ。


そう思い風呂場の前に立つが、嫌な予感がした





水を出している音が全くしない。

そして、怖いほど静か。




不思議と覚悟を決め
恐る恐る扉を静かに開けて、中に入る





俺の嫌な予感はよく当たる。















灰谷蘭
灰谷蘭
……なんでだよッ




灰谷蘭
灰谷蘭
なぁ…、どうして…?



散乱する睡眠薬の瓶


途中で飲むのを止めたのか、はたまた、力尽きたのか

錠剤が散らばっている。









灰谷蘭
灰谷蘭
なぁ…おい……あなたッ…


彼女に渡すはずだった花束を手元から手放し

あなたの手を握る





だが、微かに体温はあるものの、もう脈は無い



灰谷蘭
灰谷蘭
あなたッ…お前はどんな気持ちで
こんな死を選んだんだよ……


そんなの俺のせいだ



俺がお前を1人にしたから




灰谷蘭
灰谷蘭
ごめんな…寒いよな…
今すぐ出してやっから…



彼女を浴槽から持ち上げるとびっくりする程
軽くなっていた。


そして、更に驚いたのだ






灰谷蘭
灰谷蘭
血……?


なんで……?






その後の事はあまり覚えていない。


竜胆にメールして、来たかと思えば凄い形相で








俺の腕の中で眠る彼女を見て、どこかへ電話していた



















医者
あなたさんの死亡推定時刻ですが
0時前ぐらいかと思います。
灰谷蘭
灰谷蘭
ッ…
灰谷竜胆
灰谷竜胆
兄ちゃん……


俺が帰ってきたのは0時半。

もう少し早く帰っていれば救えたかもしれない

医者
そして…、ここからは今の灰谷さんには
とても心苦しいお話かと…



正直これ以上何に悲しめばいい?


もう全部どうでも良かった


あなたを失う以上に苦しいことなんてない

灰谷蘭
灰谷蘭
さっさと話せ
医者
……分かりました



ゆっくりと話し始める医者の言葉に


俺は言葉を失った





医者
あなたさんは妊娠しておられました。
灰谷竜胆
灰谷竜胆
はッ…?なんの冗談だよ…!



竜胆はその言葉に激しく感情を見せたが


灰谷竜胆
灰谷竜胆
兄ちゃんも何とか言えッ……
兄ちゃん…?


俺は分かる。



嫌でも分かっちまうんだよ

灰谷蘭
灰谷蘭
ッ……ハハッ…
灰谷竜胆
灰谷竜胆
おいっ!兄ちゃん!!



灰谷蘭
灰谷蘭
俺はなんであの時…
話を聞いてやれなかったんだろうなッ…



俺の言葉に竜胆は医者の言った言葉が真実なのだと

悟って俺を優しく抱きしめた。














どうしようもないこの悔しさや自分の愚かさを

そしてあなたの命、我が子の命を背負って生きてく







灰谷蘭
灰谷蘭
あなた…、今でもこれからも
永遠に愛してる。






それから生涯、女との接触や関係は一切なく

永遠にあなた以外の女を愛す事はない。







▷▶︎▷▶︎NEXT




ちむたん
ちむたん
重ぉぉおおおおいッ!!!
胃もたれするううう!!!!
って事でちょっと気分転換に
明るい短編を書きます((
ちむたん
ちむたん
リクエストあれば気楽にどうぞ!
気ままに書いていきます(੭˙꒳˙)੭