第4話

1番愛してた奴。
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2021/03/04 13:00










爆豪side




チャランチャラン

せっかくの休日だからってクソ髪たちと飯を食いに行くって話になって俺は今1番ハマっている激辛ラーメンを食べに来た。
ここはそばも食えるからいろんなヤツらがくる。

そばと言えばあいつだ。

別れて1年が経つが未だにふとした瞬間思い出すアイツ。

俺から離しておいて未練かよ。って思うやつもいるだろうが違ぇ。

あいつに未練なんてもつはずがねぇ。

でも何故かアイツのことを思い出すと胸が苦しい。








そう思っていると紅と白の髪の毛が見えた。「舐めプ野郎もいんのかよ。」




そう声を出すと舐めプ野郎が顔を上げた。

クソ髪たちが話しているが俺は興味なんざねぇ。




切「その子誰だ?」

爆「あ"?誰のことだよ」

切「ほら居るだろ!轟の隣!」




俺はクソ髪の言った方に目線を向けた。向けた先には世界で1番愛してた奴がいた。

あいつは俺との再開に驚いたのか目を見開いている。



轟「俺の彼女だ。」



そう舐めプ野郎が言った時少しあいつは顔を赤く染めた。

この顔何度見た事か。

俺と付き合ってた時もそうだった。

『好き』だとか『可愛い』とか言うとすぐあいつは顔を赤らめていた。

それがすごく愛おしかった。













あなた「皆さんまた!!」



と言って舐めプ野郎を追いかけるあいつを見て自分を殴りたくなった。

なぜあいつと別れたか分からなかったからだ。

あいつと再会してあいつの顔を見てあいつの声を聞いて。

俺はそこで初めてわかった。

俺は未練なんてねぇって自分に言い聞かせてたんだな。

でも今あいつには舐めプ野郎が居る。

そう思うと心が折れるくらいに痛くなる。

俺がお前に何回好意を伝えればおめぇは振り向いてくれんだよ。
















爆「好きだ、






そう呟いた声は誰にも届かなかった。

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