第6話

アヤメと女郎蜘蛛〜たまの休息〜
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2019/02/09 15:51
アヤメ
アヤメ
あった!
こんな所に落ちてた!
アキノリ
アキノリ
あっ!
ア〜ヤ〜メ〜さ〜ん!
アヤメ
アヤメ
あっ!アキノリくん
彼は私の事をとても気にかけてくれる大切なお友達の一人
アキノリ
アキノリ
何してるんですか?
アヤメ
アヤメ
落し物しちゃって…
でも見つかったんだ!
アキノリ
アキノリ
(ガーン😨。俺が見つけたかった!)
アキノリ
アキノリ
そうなんですか!良かったですね!
それで何を落としたんですか?
アヤメ
アヤメ
お母さんから貰った髪飾りなんだ…
紫色の桜の髪飾りなんだよね…
アキノリ
アキノリ
綺麗な髪飾りですね!
アヤメさんにとてもお似合いな色ですね…!
アヤメ
アヤメ
…!
そうかな?ありがとう!
アキノリ
アキノリ
じゃあ、俺は予定が入ってるので!じゃあー!
アヤメ
アヤメ
ごめんね…
迷惑かけて
アキノリ
アキノリ
いいんですよ!それじゃ!
アキノリ君はとてもいい子
私の体の中にいる人を除いて私の事を見てる
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛
いいねぇ〜💜
気にかけてくれる男がいて…
アヤメ
アヤメ
貴方はいつまで私の体の中に居るつもりですか?
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛
そうだねぇ〜💜
とても強くて美しく、華やかな男が来たら出て行ってあげてもいいけどね〜💜
アヤメ
アヤメ
…はぁ
早く出ていって欲しい…
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛
いいねぇ〜💜
あたしもそういう時があったねぇ〜💜
アヤメ
アヤメ
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛
アンタの遠い前世の人だよ…
陰陽師だった彼を食べてしまいたいぐらいに好きになってしまった。
アヤメ
アヤメ
……
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛
ん?
どうした?
アヤメ
アヤメ
貴方にもそんな恋愛事情があるなんて驚いてる…
女郎蜘蛛
女郎蜘蛛
まぁ💜
精々あたしを楽しませてくれよ💜
アヤメ
アヤメ
(自分勝手な妖怪だな…)
しかし、その後、私はいつものごとく「酒呑ハルヤ」に絡まれてしまう。
正直、「姫」って言うのは、何となく想像がつく。
私の体の中にいる「妖怪」のことだと思う…
アヤメ
アヤメ
う、う、うわぁぁぁー!
助けてー!私は姫じゃないよー!
私はいつもの様に走り回って逃げていった。
後ろから酒呑ハルヤが着いてくるが、早足で逃げていった。
私に取り憑いてる妖怪は、ニヤニヤと笑っていた

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