第25話

番外編1〜朔と桜来、別世界の主人公〜
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2022/07/06 07:15
ぽちゃん…ぽちゃん…
あぁ…またこの水の音だ…
この音で僕は夢だと意識する
たまに聞こえてくるこの音は何を
意味しているのだろうか…
この深海の先に何が…
お…い
お〜い…
おい
またこんな所で寝とんのか?
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
ん、ん…ん〜!
ふわぁ…おはよう…
全く…おはようじゃないわ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
ごめんごめん笑
それであの人達は?
両親の事か?
両親なら仕事行ったぞ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
違うよ笑
別の世界の僕の事!
あぁ!
彼奴なら強敵の女郎蜘蛛を
倒したそうじゃ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
そっか!
良かった…アヤメさん
意識取り戻したんだね!
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
よ〜し!
僕らも沢山の妖怪の事を知って
別の世界の僕を助けるぞ!
元気がいいのぉ〜
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
行くよ!
コマさん!
コマさん
コマさん
はいはい
今行くぞ!
コマさん
コマさん
そう言えば
妖魔界の大王が呼んでたぞ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
え?
カイラ様が?
場面変わり妖魔界
閻魔大王の間
カイラ
カイラ
来たな
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
遅くなってすみません!
それで要件は…
カイラ
カイラ
うむ
お前を呼んだのは他でもない
カイラ
カイラ
別世界のお前についてだ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
別世界では俺は女の子でしたね
カイラ
カイラ
名は”桜来”本来ならここで
直接的に対面させたいが
カイラ
カイラ
アイツらもまた忙しい…
無理に呼び付けることはないと
考えている
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
そうですね〜
彼女達、友人さんを助ける為に
女郎蜘蛛に勝負を挑んだんらしいですね
カイラ
カイラ
そうだ…
そして本題はここからだ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
(ゴクリ)
カイラ
カイラ
酒呑童子とその仲間洞穴が
”かつて妖魔界を守護していた鬼”を
探しているらしいという情報が入った
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
”鬼”ですか…
してその酒呑童子と洞穴というのは
どう言った妖怪なのでしょ?
カイラ
カイラ
まずは酒呑童子について
簡単に言うとあいつはかつて
妖魔界の主権を握っていた”鬼族”の
生き残りだ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
”鬼族”…
それなら洞穴って妖怪も…
カイラ
カイラ
あぁ…
同じ”鬼族”である可能性が高い
カイラ
カイラ
そしてその洞穴という妖怪
”アシュラ豪炎丸”を所持している
らしいのだ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
”アシュラ豪炎丸”
確か大昔、空亡が所持していましたね
カイラ
カイラ
あぁ…そして
本題に戻るが…
仮に”鬼姫”と呼ぼう
カイラ
カイラ
その”鬼姫”が
別の世界のお前である可能性が
非常に高い!
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
いわゆる輪廻転生…って事ですか?
カイラ
カイラ
あぁ…
この桜を見てくれ
そう言ってカイラ様が取り出したのは
時期的に咲いてあるはずがない桜の枝だった
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
桜の枝…
この時期…もう7月ですよ!
何で桜が咲いたままなんです?
カイラ
カイラ
この桜はただの桜では無い
大昔鬼族”鬼姫”がかつて植えた
”鬼桜”(おにざくら)という品種の桜だ
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
鬼桜…
カイラ
カイラ
この桜は鬼の力…
鬼姫の力を受け継ぐものが近ければ
咲くという特徴がある
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
鬼姫の力を受け継ぐものが…
それって!
カイラ
カイラ
ようやく気づいたな…
そうだ別世界のお前はその
”姫”である可能性が高いのだ!
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
事情は分かりましたけど
僕にどうしろって言うんです?
カイラ
カイラ
貴様
妖魔界の歴史
妖怪の種族なんかを調べていたな
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
はい
カイラ
カイラ
その中で鬼族の話は読んだか?
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
まだです
ちょうどこれから読もうと思ってまして…
カイラ
カイラ
なら都合が良い!
私からもいくつか書物を貸そう
それで鬼族の歴史
妖魔界の主権を握っていた姫の存在を
調べて欲しい…
カイラ
カイラ
出来るか?
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
勿論!
任せて下さい!
別世界の僕の為にも
血眼になって調べ尽くします!
カイラ
カイラ
うむ
我々も酒呑童子や洞穴について
まだ知らない事が多すぎる…
何より時間が無いのだ…
早めに頼むぞ!
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
了解しました!
それじゃ…行くよ!コマさん!
朔(さく・主人公)
朔(さく・主人公)
資料借りていきます!
ありがとうございます!
コマさん
コマさん
全く人使いが荒いのぉ〜
トテトテトテ
カイラ
カイラ
ふぅ…
こっちも佳境に差し掛かったぞ…
しかし、お前は一体何を調べているんだ…
カイラ
カイラ
エンマよ
ヒョオォォォ…
ここで間違いないんだな…
えぇ…
しかし…
かつての妖魔界があったとは
思えませんぞ…
あれから何千年が経ってるんだ…
あの屋敷だな…俺たちの目的の場所は
そのようですね
よっし!
そうと決まれば行くぞ!
ぬらり!
ぬらりひょん
ぬらりひょん
はい!
私は何処へでも参りますよ
エンマ大王様
エンマ大王
エンマ大王
へへ!
それじゃ行くぞ!
番外編1〜完~

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