丈side
目を開けると知らない天井があった。
起き上がると大橋が俺の手を握ったまま寝ていた。
ここ最近、ゆっくり家で過ごす
時間が無くてストレス溜まってた。
大橋に言おうか悩んだんだけど、
言うのをやめた。
そんなに心配かけたくないから。
大橋の笑顔を見ていたいから。
でも、倒れたら元も子もないよな。
ドキッ
なんだ、夢見てるだけか。
びっくりさせんなや。
ギュ
大橋の上に抱きついた
ドキッ
な、なんだよ。ほんまにねてんのか?
ねてんのかい。寝言でも俺のこと考えてんか。
なんて、こんなこと聞けへんのにな。
……はよ、起きてや。
和side
丈くんなんで離れんの?置いてかないでよ。
ねぇ?丈くん。
はなれんといてや……
はなれへんで?
パチっ
えっ…ゆめ……か。
珍しい丈くん見れたと思ったのにな~
起き上がると丈くんが起きていた。
照れ隠しに少しだけ笑った。
丈side
キュン
やばい、俺の心臓がもたへん。
たえろ……俺……
あー我慢できへん……
チュ
つづく
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。