丈side
焼肉もええな~。でも、今日ぐらい…
こうして俺らは2人で帰ることとなった。
仲直りできたし。
大橋とめっちゃ喋りたいこともある。
走ろうとした時、
俺はわざと手を繋いでみた。
めっちゃ大橋の耳赤いやん。
かわええ……
目の前の信号が赤に変わった。
雨が強くなってきた。
俺らは近くにあった駄菓子屋に
ひとまず避難する。
大橋が目を見開いてこっちを見る。
ああ、俺まで顔があつい、
やっぱこういうの向いてへんわ///
びっくりして思わず手を離す。
ん?ここら辺の子か?
女の子は走って行ってしもうた。
そうして傘をひろげると、
そりゃそうか。女の子やもん。
ハートの傘持ってるのは当たり前か…。
でも、これさすのは……
いや、貸してくれたし、、
なんや。いつもより奥手やな。
それなら……
チュ
俺は大橋のおでこにキスをした。
こうして俺らは仲良く家に帰った。
つづく……?
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。