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第6話

夢で出会った君へ
2月13日の夜。
平日だけど、明日流輝くんに渡すためのチョコレートを作っている。

ちゃんと、渡せるといいな。

なめらかに溶かしたミルクチョコレートをハート形の型に流し込む。

ハート形を選んだのは私なのに、なぜかドキドキする。

ハート形のチョコレートの上に、いちごのドライフルーツを細かく砕いてパラパラと飾りつける。
私の想いと一緒に…*°
明日ちゃんと会って渡せますように。
そう祈って眠りについた。


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朝、目が覚めた。
そっか、夢で会えなかったんだ…

でも、今日は直接会うんだ!

なんとしても、渡さなきゃ!!


一日中ドキドキしていた。
放課後。
いつもより早く学校を出て、この前流輝くんの双子の兄弟に会った場所らへんで待ってみることにした。
流輝くんが来るかもしれないし、双子の兄弟が来るかもしれない。

どっちでもいいから、とにかく、来て欲しい。
……あっ!

流輝くんの兄弟を見つけて、とっさに走り出した。
川岸ゆめ
すみません!!
川岸ゆめ
あの!
流輝くんのところまで、案内してくれませんか!?
突然大声を出したので、相手は驚いた様子だ。
藤原真輝
お前って、前も流輝に会いたがってたやつ?
川岸ゆめ
えっと、そうです…!
藤原真輝
家にいると思うから行ってみ?
川岸ゆめ
あ、あの!
家、どこか分からないんです!
川岸ゆめ
教えて下さい!!
藤原真輝
なんか、迫力すごいんだけど。笑
藤原真輝
分かった。
着いてきて。
川岸ゆめ
あっ、ありがとうございます!
よかったぁ!
ほんとによかった。

この人に感謝しなきゃっ!

そう思って後について歩いていると、
藤原真輝
あのさ、お前、流輝とどういう関係?
家も知らないし…
川岸ゆめ
えっと……
それは、秘密です!!
藤原真輝
はぁ?
何それ。
藤原真輝
逆に疑うんだけど。笑
川岸ゆめ
怪しいものではないのでっ。
藤原真輝
ほんとかよ。
やばい。
変な人だと思われてる~!!


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藤原真輝
着いたけど?
川岸ゆめ
あっ、ほんとに、ありがとうございます!!
藤原真輝
流輝~~
なんか来てるよ
なんか、笑
藤原流輝
分かった~
今行く!
あっ…!
流輝くんの声だ…!

ドキドキ…ドキドキ…

今までで1番ドキドキした。

どうしよう………
藤原流輝
お待たせしま…し…た、って!
ゆめちゃん!?
川岸ゆめ
流輝くん!
そうだよ!ゆめだよ!
藤原流輝
やっと会えた。
そう言って流輝くんはニコってしてくれた。

今までで1番嬉しいかも…。
藤原真輝
あのさ…
ほんとなんなの?
藤原流輝
・・・
川岸ゆめ
・・・
藤原真輝
やっと会えたとか、会ったことなかったってことかよ?
藤原流輝
まぁ、言っても信じてもらえないと思うし、言わない。
川岸ゆめ
そうだよね。笑
藤原真輝
うわぁ、なんか気持ち悪いわ~
好きにして。
そう言って兄弟の方は家の中に入っていっていまった。
藤原流輝
ごめんね。
あいつ、あーゆー奴なんだ。
川岸ゆめ
あ、大丈夫。
あの人がここまで案内してくれたの。
藤原流輝
え、ほんとに?
あいつが…
あっ、チョコ!
渡さなきゃ!!
川岸ゆめ
流輝くん!
これ、バレンタインのチョコ!
川岸ゆめ
あっ、ほしいって言ってたから…
持ってきてあげたんだよ?
藤原流輝
マジで?
やった~!
藤原流輝
ありがとう!
手渡した袋をキラキラした目で見つめる流輝くん。

可愛い~。

あっ、やば💦

でも、喜んでもらえてよかった~!
川岸ゆめ
よかった。
喜んでもらえて。
藤原流輝
めっちゃ嬉しい!
流輝くんの笑顔を見て確信した。

大好きだ。
川岸ゆめ
あの…
藤原流輝
あのさ!
藤原流輝
あっ、ごめん。
いいよ、先。
川岸ゆめ
あ、いいの。
先言って!
藤原流輝
えっ
川岸ゆめ
えっ?
藤原流輝
いや、あのさ
藤原流輝
俺、夢でゆめちゃんに会えて、ほんとによかったって思ってる。
川岸ゆめ
え、どうしたの?
急に。
えっ?
流輝くん、泣いてる?


そう思った瞬間抱きしめられた。


流輝くん…
藤原流輝
好きだよ。
涙が溢れてきた。

なんでだろう?

出会ったのは夢。

まだ、出会ってからそんなに経ってもない。

でも、何かを感じた。

流輝くんが、私にとって大切な存在だって、いつしか、強く思い始めていた。
川岸ゆめ
私も…。
夢で出会ったことは、2人だけの秘密。


夢で出会った君へ

「大好きだよ」
ぎゅっと抱きしめ返した。

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倫子
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倫子
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