第3話

君に似てる人。
93
2018/01/31 09:19
ある日の学校帰り。

ずっと流輝くんのことを考えていた。

いないかな?

会えないかな?

会ってみたいな。



……!?

え?あれって!!



流輝くんらしき人を見かけて、私はとっさに走り出した。
川岸ゆめ
あ、あの!!
流輝くん…ですか…?
藤原真輝
え、だれ?
流輝じゃないよ。笑
川岸ゆめ
えっ、あ、すいません…!!
やばい…
つい、早まっちゃった…

流輝くんじゃなかった…
藤原真輝
流輝なら、家だと思うけど?
川岸ゆめ
え…??
どういうことですか???
藤原真輝
は?
なに、お前が流輝を探してるから教えてやったんじゃん。
川岸ゆめ
あ、あの、流輝くんとは、どういう関係で?
藤原真輝
双子。
えー!!
そういうこと!?

だから似てたんだ!

ってことは、このままいけば、流輝くんに会えるかもってこと!?
川岸ゆめ
そうだったんですか。 
えーっと……
藤原真輝
じゃ、俺、急いでるんで。
川岸ゆめ
あ、まっ、
その人は冷たい態度で去っていってしまった。

顔は似てるのに、性格は全然違うじゃん…😤💢
でも、この辺に住んでるってことだ!


きっといつか、会える。

そう強く思える日だった。

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