第37話

その後9話
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2020/09/14 01:00
落ち着くカフェに入り四人とも椅子に腰をかけた。
となりの坂田
はい。で、これ。
坂田は自分のバッグからノートを一冊取り出した。
志麻
にしても汚れたらなぁ。
センラ
まぁ、ずっと放置してあったからやろな。
うらたぬき
中身は見てもいいのか?
となりの坂田
うん、俺全部見ようと思ったけど我慢したんやからはよ見よ!
センラがわかった分かったといいはしゃいでる坂田を止める。
うらたぬき
じゃあ、開けるで。
俺は覚悟をしてた、はしゃげる内容のものでは無いと…




俺はみんなの代わりにノートに書いてあるものを読み上げる
うらたぬき
うらたん、志麻、坂田、センラ 大好きな四人へ
志麻
まって俺あかんかも。
って志麻はずっと目をパチパチさせてる。センラは志麻くんの背中をさすってる。



そんな姿をみると俺も涙腺が弱くなる。
うらたぬき
四人がこれを読んでるってことどうにかしてこのノートをみつけたのかな?
うらたぬき
ここには四人に直接だと伝えづらいから届くかは分からないけど綴りました。
うらたぬき
まず、私はもう一度人生をやり直したい。
うらたぬき
そんな軽い思い出人生を終わらせようとは思ってません。
うらたぬき
私にはきっと他の人より幸せなことが一つだけあるんです。
うらたぬき
それが四人の友達です。
うらたぬき
彼らは個性豊かで四人で悪い部分もいい部分も補い合って最高のメンツなんです。
うらたぬき
その四人と友達になれたことに私は感謝しています。ありがとう。
うらたぬき
四人のうち一人がかけたら崩れるほど信頼しあってます。
うらたぬき
私の勝手な予想だけどみんな大人になっても親友同士なんだろうなって思ってますw
うらたぬき
でも、きっとそんな四人に私は恨まれてるでしょう。
うらたぬき
私は楽を選んだ。  
うらたぬき
この苦しい世界から抜け出すために。
うらたぬき
私は四人に恨まれてもいい、四人が仲良くやっていけるのであれば。
うらたぬき
ねぇ?私は四人に中に5人目として入れてたかな?
うらたぬき
もしみんなが私たちのことを5人と言ってくれるのなら私は世界一幸せものでしょう。
うらたぬき
私はこの世にいないけれど
うらたぬき
きっと四人ならもっともっと新しい世界を作っていけると思うんです。だから、最後にお願いがあります。
となりの坂田
お願い?
坂田は少し目がうるうるしてる。

志麻はもう顔がグチャグチャ。

センラは笑顔で話を聞いてる。


俺はもう涙を溜めきれなくて流れていってるらしい、窓に映る顔がそう言ってる。
センラ
俺、読もか?
うらたぬき
お願い…グス
センラ
お願い。
センラ
私からの最後のお願い聞いてくれる?
センラ
浦田、志麻、坂田、センラの四人を合わせて“浦島坂田船”で何か一つやり遂げてくれませんか?
センラ
私がすごくやりたかったことなの1人じゃ達成できないことをみんなでする。
センラ
達成出来たことを経験できるのは挑戦した人のみだと思ってる。
センラ
私もこの先もし生きてることがあるのならやりたいけど100%いないって分かり切ってるから4人に託す。
センラ
ごめんね、こんな最後の最後まで自分の願い押し付けてさ。
センラ
死ぬ前まで私って変わら無かったよ。
センラ
ねぇ、これからけじめつけてくる。
センラ
わがまま言っていいなら最後のページめくって。
センラ
これ、めくってええか?
うらたぬき
俺はいいよ。
となりの坂田
俺も。
志麻
俺も。
センラ
分かった。
パラ。
センラ
今を精一杯生きたい…。
     

      大好きな4人へ

   未来に進む貴方達に送ります。
俺は涙が止まらなかった。




続く。

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