第3話

#2
125
2023/11/24 15:21
あなた

……んん

私は目を開ける。
あなた

あれ、ここは?

見たことない部屋の床で私は寝転がっていた。
なんか頭ぼんやりするなぁ。
あなた

うーん、変な夢でもみてたかなぁ

私はしゃがんで自分の膝を抱え込んで叫ぶ。
あなた

あーもう!折角推しに逢えるかと思ったのに!期待させやがって!!

私今日何回叫んでるんだ。




ガチャ


あなた

ヒョッ

突然部屋のドアか開いたから変な声が出る。
私はドアの方を見る。



自分の目を疑った。



何度逢いたいと願っただろうか。
私は声を絞り出す。
目が熱い。
あなた

…っキ、…ヨ…

そこには不審な目でこちらを見るキヨがいた。
キヨ
…え誰ですか。警察呼びますよ
めちゃくちゃ警戒されてるぅぅ!
そしてめちゃくちゃ静かに睨まれてるぅぅ!
私は説明しようとする思いとやっと逢えた感動で気持ちがぐちゃぐちゃになり、大泣きしてしまう。
キヨ
えっ!?
動画外では大人しいと聞くが、思わず泣く女の子を前に少し驚くキヨ。
あなた

あぁ…ごめんなざっ……訳、わかんない女が…泣いてるの…っ意味、わかんな…いですよねっ…

嗚咽を上げながら喋るから私の声はぶつぶつ切れる。
キヨ
キヨはちょっと考えると部屋を出て行く。
少し経つとタオルを持って戻ってきた。
キヨ
これ…使ってください
あなた

あり、がとう…優し…いです、ねやっぱり

ふわりと柔軟剤が香るタオルに顔を包んで私は言う。
キヨ
…なんか訳ありそうだったから
キヨは小さく呟くと、私が泣き止むのを待ってくれた。
キヨ
…で?お前誰
あなた

いや、そうなりますよね〜

部屋で大泣きする見知らぬ女。
一発で通報されるわ。
あなた

私は女子高生のあなたです!今私の本当の肉体は昏睡状態になっています。そして私は幽体離脱みたいになっているんです

キヨ
はぁ…?なんで俺には見えてんの?
あなた

今この状態の私は普通に生きている時と同じ状態なんです!だから全員見えます

キヨ
へぇ〜。変だな
あなた

昏睡状態から目覚めるには私の推しと1年過ごさないといけないのです!

キヨ
推し?
私は満面の笑みで答える。
あなた

ええ、推しです!キヨ、貴方は私の推しなんです!

キヨ
んおぉ…(?)そりゃどうも
あなた

ブフォッ何その反応ww

オンオフの差に私は思わず吹き出してしまった。
キヨ
はっうるせぇなブフッ
キヨはむすっと言うが、彼も吹き出す。
あなた

えっ笑った!!

キヨ
俺は赤ちゃんか何かか
あなた

フゥ〜キレッキレぇ!

キヨ
茶化すな!
キヨは大きくため息を吐いて頭を搔く。
キヨ
お前と話すとすっごい疲れるわ
あなた

え?ちょっとやめてよぉ

キヨ
褒めてねぇわ
止まらぬボケとツッコミ。
キヨ
お前これからどうすんの?
あなた

あー

私は即答する。
あなた

ここに住みます♡

キヨ
まじかよ
キヨにつめたーい目で見られる。
だって帰る所ないもん!
…なんとかお願いして居候するよ☆

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