第19話

桃色君の過去①
1,805
2020/08/29 11:43
作者
作者
ちょっと、結構話飛びます

それでは٩(.^∀^.)งLet's go
────────────────────
さとみ
さとみ
ちょっと俺行ってくるわ
なんかさとみくん最近めちゃめちゃ出掛けてない?
莉犬
莉犬
ねぇ、最近さとみくんめっちゃ出掛けてない?
あ、気持ち代弁してくれた
ころん
ころん
ねぇ、跡つけてみない?
お、15点の癖にいいこと言うじゃないか
るぅと
るぅと
確かに、ちょっと知りたい気もしますね
ジェル
ジェル
彼女できたんかなぁ
ななもり。
ななもり。
じゃあ、着いてってみよー!
ちゃんと鍵閉めてね?
(なまえ)
あなた
分かった
=================================
花屋
お買い上げありがとうございます
さとみ
さとみ
ありがとうございます
何だろ、あれ、何買ったんだ?




あぁ、ピンク色の小さめの花束だね


何に使うんだ?
ころん
ころん
まさかプロポーズ?!
いやちゃうやろ
ななもり。
ななもり。
だったらあんな暗い顔しないよ
莉犬
莉犬
あ!見失っちゃう!
ってかこんな派手な集団一瞬で気付かれるだろ
赤に水色に黄色に紫にオレンジって
ジェル
ジェル
こっち方面は今日は………








あ、止まった
???
もーっ!遅い!
さとみ
さとみ
ごめんごめん
じゃあ行こっか
ころん
ころん
やっぱり彼女じゃん!
確かに彼女っぽいけど、




どっちかって言うと恋人って言うよりは………
莉犬
莉犬
あの子可愛いね!
るぅと
るぅと
さとみくんがあんな可愛い子捕まえるなんて……
2人が進む先にあったのは……
ジェル
ジェル
やっぱりお祭りの方に向かってる!
たくさんの綺麗な提灯が吊るされ、屋台がズラっと並んでいるお祭りだ


実物みたの初めてだな……
さとみ
さとみ
なんか欲しいもんある?
???
(;-ω-)ウーン

あっ!あれ!
さとみくんの連れが指さしたのは、射的の屋台の中で1番高いであろうゲーム機だ

あんなん取れるの?
さとみ
さとみ
おっけ
任せて
???
あーゆーのって難しいんじゃないの?
さとみ
さとみ
大丈夫
見てて
さとみ
さとみ
おじさん
1回
そう言って机に300円を置くさとみくん








あ、









待って、さとみくん、バカ?!?!


こんなとこで能力使うの?!
pink
pink
………
いや待ていや待て

完全に仕事が出てる



パァン!!



見事鉄砲の先から飛び出たコルクは、ゲーム機の急所?に当たって後ろに倒れる



いやすげぇな
???
すごいすごい!!!
さとみ
さとみ
他にも欲しいのある?
???
えっと、あっ!
=================================


計5つのかなり豪華な商品を全て一発で取ったさとみくん


いやだからすげぇな
???
すっごい!!!
本当にありがと!
さとみ
さとみ
他にも買って欲しいのある?
???
ううん、もういっぱいくれたからいいの!
莉犬
莉犬
ねぇなーくん、
莉犬
莉犬
能力ってこんなに簡単に使っちゃって良いの?
ななもり。
ななもり。
うーん、ダメだね
うん、ダメだね
るぅと
るぅと
そろそろ声掛けません?
ジェル
ジェル
せやなぁ
そう言うやいなや青色猿はさとみくん目掛けて歩いていった


いや早いな!
ころん
ころん
さとみくん!!
さとみ
さとみ
うおっ!!
何でお前らが……?
驚いてる驚いてる笑笑
???
友達……?
さとみ
さとみ
うん、まぁな
女の子は僕らの前に出てきた
桃
はじめまして!!
さとみの妹の桃です!
いつもお兄ちゃんがお世話になってます!
すとぷり
すとぷり
妹?!?!?!?!(さとみ以外)
やっぱりな

恋人って感じではなかったからな
さとみ
さとみ
うん、俺の妹
莉犬
莉犬
確かにちょっと似てる……
髪の色とか目の色はそっくりだな
さとみ
さとみ
あ、もう時間遅いから帰りな
さとみ
さとみ
1人で帰れる?
桃
大丈夫だって!
ころん
ころん
さとみくんって………
るぅと
るぅと
シスコン………?
さとみ
さとみ
んなっ!
ちげぇし!
(なまえ)
あなた
桃ちゃん
帰ろうとしている桃ちゃんを引き止める
桃
何?お姉さん




え?
(なまえ)
あなた
桃ちゃん、僕が女だって分かるの?
桃
うん!
まじかぁ


もしかして全然隠せてなかったのかなぁ
(なまえ)
あなた
あ、僕の名前はあなた
自由に呼んでいいよ
桃
えっと、なんかあなたちゃんからはね、すっごい優しい女の人の匂いがするの!
(なまえ)
あなた
匂い?
桃
何でかわかんないんだけど、私は匂いで相手の事とか、色々な事が分かるの
まさか、

妹さんも能力者………!
(なまえ)
あなた
今までその能力のせいで変な事に巻き込まれたりした?
桃
ううん!
桃
お兄ちゃんが守ってくれたから大丈夫!
お兄ちゃん………か………



(なまえ)
あなた
桃ちゃん
(なまえ)
あなた
これからも、お兄ちゃんと仲良くね?
(なまえ)
あなた
人生はいつ何が起こるか分からない
(なまえ)
あなた
昨日まで隣にいた大切な人が、ある日突然目の前から消えることだってある
(なまえ)
あなた
だから、ちゃんと目の前に大切な人が居る時は、ありがとうの気持ちを伝えなよ?







って………僕何言ってんだろ
桃
あなたちゃん………
桃
あなたちゃんからすごい……悲しい匂いがする……




悲しい匂い……………









ジェルくん








今なら、ジェルくんが言ってた
”悲しい”
分かる気がする




感情ってこんな感じなんだ………
桃
あなたちゃん、大丈夫?
(なまえ)
あなた
あぁ、僕は平気だよ
じゃあまたね
桃
うん!
バイバイ!!
(なまえ)
あなた
またね、なんて……
次生きて会えるかなんて分かんないのに……
桃ちゃんに聞こえないようにそっと呟いた
ななもり。
ななもり。
さぁて、桃ちゃんも帰った訳だし、聞きたいことが山ほどあるんだけど
るぅと
るぅと
どれから吐かせましょうか……(´^ω^`)
兄ちゃんとるぅとくん怖い怖い笑笑
さとみ
さとみ
はいはい、
ここだと目立つからちょっと移動しよ




1分も歩かないうちに着いたのは公園だった

普段子供でごった返している公園も、夜になると流石にしん、としている



さとみくんは、ゆっくりと錆びたブランコに腰を下ろす
さとみ
さとみ
じゃあまず、子供の時の事から話そうか
少しだけ暗い顔をしたさとみくんは、自分の脳裏に眠らせている幼い記憶を喋り始めた

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