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同じ環境で育ち 兄妹みたいに仲良しで
毎日のように3人一緒にいた
物心がついた頃から あなたは体が弱いと
聞かされてきたオレたちは
高い所に登ったり、走り回ったり
おてんばなあなたをとめるのが大変だった
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ピンポーン ピンポーン ..ピンポーン ピンポーン
ピンポーン ピンポーン ...
その日オレたちは親から
あなたが入院したと聞かされた
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一週間後
いつものように元気な笑顔の
あなたが居た
あなた母
「あなたね、大貴くんと涼介くんと
遊ぶのほんとに楽しみにしてたのよ。
あの子おてんばだから、かけっこしたり
高いとこのぼったりしちゃうけど
すぐに疲れちゃうから、できるだけ
あなたのこと見ててあげてほしいの。
大貴くん涼介くんあなたと
これからも仲良くしてあげてね?」
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これが 初めてオレたち二人で
あなたを守ろうと決めた日だった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。