…私が12の頃に居なくなってしまった2人
ここにお墓がある事は知っていたが
今まで一度も行った事が無かった
怖かった…理解したくなかった
両親がいなくなった、だなんて信じたくなかった
残念な事に両親の影は見えなかった
でもお墓の前に何かがいるような
生暖かい空気を感じた
「可愛いでしょ、!」
とハリーを見ながら微笑んだ
キュッと心臓が音を立てる
鼓膜から直にドクドク…と心音が聞こえた
ゆっくりと礼をすると
頭に何かが乗った様な感触がした
頭の上で温かな物が私を撫でる
目を閉じると目頭が熱くなった
心臓が痛い、一度でいいから話せたらな
…大好きだよ
帰りの汽車
隣でハリーは私の方に身を寄せ
頭をこっくりこっくりとしていた
そんなハリーを見て私の肩に頭を乗せた
私の周りから大切な人が居なくなっていく
…両親に、リリー、ジェームズ
私が守れなかったら…ハリー、も…
さっき私がリリー、ジェームズに聞いた
死ぬのは怖い?という質問
無自覚だった…気づいたら心の中で聞いていた
…覚悟はそれぐらいある、自分を犠牲にする事ぐらい
ずっとずっと、覚悟してきた事
ただ…私が犠牲になったとはいえ
ハリーがその後無事かどうか、私には保証が出来ない
言いたくない、ハリーが起きていたら…
全て聞かれている
口に出してはいけない、そんなの分かっている
でも、ただ…
思ってしまった。
ハリーが両親に話しかける姿を見て
事の重大さを知った
私がどうこう出来る問題じゃない
俯き、か細い声を出す私を
ルーピン先生は何も言わず、背中をさすり
頭を撫でた
気づけば駅に着いていて
先生のローブが私に掛けられていた
長いようで短かった1日
私の前には今複数の生徒が立っている
その理由は?
その時私の頰に流れた涙
私を見て心配する生徒の声
と言って部屋へと急いで向かった
途中で肩がドンっ!と当たり、血が引いていく
するとスネイプ先生はため息を吐き
私の手に何かを渡して去っていった
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編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。